ESSAYかぐらびと

【開店】神楽坂の隠れ家で味わう、贅沢な午後 ❘ 『MIZUNARA:In Tokyo』

2024.12.27

香港で人気の“日本の文化や和のホスピタリティ”をテーマにしたバーが、かくれんぼ横丁の一角で新たな挑戦を迎えてます。
かぐらびと第一回は『MIZUNARA:In Tokyo』のビバレッジディレクターを務める遠藤 真彦さんにお話を伺いました。

MIZUNARA:In Tokyo ビバレッジディレクター
遠藤 真彦 Endo Masahiko

2008年サントリーカクテルアワードで最優秀賞を受賞。ビバレッジディレクターとして香港の『MIZUNARA: The Library』と神楽坂の『MIZUNARA: In Tokyo』に携わる。


ビバレッジディレクター 遠藤 真彦さんのストーリー

最初からバーテンダーを目指していたのですか?
「音楽で身を立てようと福岡のブルーノートの扉を叩いたのがキャリアのはじまりです。その時は音楽関係のポジションに空きがなく、バーテンダーはどうかと声をかけられて。その後、二足草鞋のなかで出会った若き才能に衝撃を受けて、潔く音楽の夢はあきらめました。曲だけが作品じゃない、カクテルだって作品じゃないかと、本格的にバーテンダーの修行をはじめました。」

2008年、サントリーカクテルアワードで最優秀賞を受賞。
海外に打って出ようとしていた時期にオーナーと出会い、香港でバーを出すことになる。

日本の良さを海外に伝えたい

香港ではどのようなことを?
「図面を引くところからはじめて、メニュー考案からスタッフの教育、カクテルの提供まで全てに関わりました。海外に行って日本の文化のすごさが改めてわかりました。日本国内では当たり前すぎて軽んじられているものが、実は世界では大きな評価を得ている。そういうものをリブランディングしました。」
 
日本らしいお客様の側に立った心配りとサービス、日本の風味を取り入れた繊細で上質な味わいが口コミで広がり、ついには3年連続『アジアのベストバー』にランクインという快挙を果たす。

日本での新たな挑戦

はじめから神楽坂にお店を出そうと思われていた?
「東京で店を持つにあたってどうしても外せない条件があり、2年近く探してようやく見つけたのがこの場所です。『MIZUNARA:In Tokyo』では昼から営業することを考え、内装は中庭と地続きで馴染むように自然な風合いにしました。」
 
「香港でも神楽坂でもおもてなしの心は変わりません。この棚に並ぶボトルも、毎日1本1本、やわらかい布で拭いています。残量の確認や、銘柄の復習だけではなく、ボトルをスマートかつエレガントに扱えるようになるための練習にもなります。常に何ができるか、どうすればベストを尽くせるかを考えています。」

神楽坂限定のカクテルたち

限定カクテルのなかで『神楽坂パンチ』が気になっています。
「こちらはプランターズパンチのアレンジで、8年熟成させたダークラムをベースに、風味豊かなお茶と梨リキュールにレモン、そこに加えたシナモンとヒノキビターズの、熟成したウッドの芳香が楽しめる繊細なカクテルです。お茶はもちろん、楽山さんのものを使用しています。他にもいろいろございますので、お気軽にお尋ねください。」

最後に

お客様へのメッセージをお願いします。
「私達のテーマは一期一会。次の邂逅はないかもしれないからこそ、今この瞬間を大切にし、最高の体験を提供したいと考えています。」

今回、取材にご協力いただいたのはビバレッジディレクターの遠藤さん。
お店で会えたら「かぐらびと見ましたよ!」ってひと言、頼むな!

店舗情報

店名
Mizunara: In Tokyo
電話
03-6265-0064
住所
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3-1-11
営業時間
月曜〜土曜 15:00 - 23:00
定休日
日曜、祝日
駐車場
公式SNS
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この記事を書いた人

かぐらむら編集局

隠れた名店や話題の最新スポットを実際に訪れ、取材しています。神楽坂を知り尽くした編集局ならではの視点で、皆さまに新たな発見をお届けします!

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