ESSAYかぐらびと

【開店】路地裏で発見!繊細×大胆な個性派スイーツ | 菓ゆら

2025.01.27

こだわりの素材を使い、独自の感性で作られた『菓ゆら』のお菓子は、食感や味の変化を楽しめる工夫が凝らされています。
” 心に残るお菓子を届けたい “という真鍋さんの思いと、『菓ゆら』でしか味わえないスイーツの魅力に迫ります。

オーナー パティシエ
真鍋 尚美 Manabe Naomi

香川県出身のご主人との結婚を機に移住し、香川で12年間洋菓子店を営む。その後、子どもたちの大学進学を機に上京。和菓子屋カフェ勤務を経て神楽坂でお店を開く。


オーナー パティシエ 真鍋さんのヒストリー

子どもの頃からパティシエを目指されていたのですか?
「小さい頃からお菓子を作るのが大好きでしたが、当時はそれを仕事にしようとは考えていませんでした。大学を卒業して一般企業に就職したものの、心のどこかでいつかお菓子屋さんをやりたいという気持ちがずっとありました。結婚を機に香川県に移住して子どもが生まれて、お菓子作りを再開したのですが、量が多すぎたせいでいつも余ってしまって(笑)。“それなら売ってみよう”とひらめいたのが仕事にするきっかけです。」
ご自宅ではじめられたのですか?
「子どもがまだ小学生だったので、自宅の近くで営業できる店舗を借りました。最初は自宅近くで7年、その後は街の中心部で5年、合計12年間、香川で洋菓子店を営んでいました。子どもたちが大学進学で香川を離れることを機に、私も新しい環境に挑戦したくなり、思い切って上京しました。」

人の縁が結んだ神楽坂のお店

上京後、すぐにお店を開かれたのですか?
「いえ、ありがたいことに老舗和菓子屋さんのカフェに就職が決まりまして。仕事場に通いやすい場所として不動産屋さんに紹介された家が神楽坂近辺でした。併せてお店を出すための物件も探していたら、大家さんから“神楽坂によい物件があるよ”と。もともと神楽坂にはよい印象を持っていたんです。大人がゆっくり歩けるし、しっかりと商店会もあるし。だから神楽坂での開店を決めました。」
香川と神楽坂で好まれるお菓子の違いはありますか?
「香川では食材の新鮮さを生かした、シンプルで素朴でオーソドックスな味が好まれた印象です。例えば、モンブランだと『どうしてクリームが黄色くないの?』なんて聞かれたこともあって。」
「一方神楽坂では、味に主張があるものが喜ばれています。たとえば、ウイスキーをしっかりと効かせたフィナンツェや、ザクザク感のあるチョコレートマドレーヌなど、変わった組み合わせや珍しい食感に対しても受け入れてくれる方が多いですね。」
ビーントゥバー ミニマルのチョコマドレーヌ/352円税込

意外性のある組み合わせが好き

外側のカリカリ、チョコのザクザク感に、こころを奪われています。
「食感は私の一番のこだわりですね。シュークリームの皮やマドレーヌのフチをカリカリにさせています。マドレーヌは焼きたてはカリカリ感が楽しめますが、少し時間が経つとしっとりしてバターが馴染んだ状態にもなるので、お好みでお選びいただけます。」
 
マドレーヌ/352円税込
和三盆糖ラム酒を使った『ガトーナンテ』や、『こしょうメレンゲ』など、気になるお菓子が並んでいる。
季節柄、チョコレート菓子が多いが、この先には三陸海藻バターを使ったお菓子などもお目見えするとのこと。

最後に

これからの展望をお聞かせください。
「お菓子作りが好きな方々とつながれる場所を作りたいと思っています。自宅でお菓子作りをしている方が抱える悩みをサポートするために、お菓子教室を始める予定です。わたしのお菓子は、食べる方の笑顔を思い浮かべながら作っています。特別な日の贈り物や自分へのご褒美として、心に残るひと品を見つけていただけたら嬉しいです。」
素材にこだわり、独自の発想で丁寧に作り上げられたお菓子の数々。
それらには真鍋さんの情熱と、日々の挑戦が詰まっています。

今日はどんな味わいを楽しもうか――そんな気持ちで、ぜひ気軽に菓ゆらを訪れてみてください。

今回、取材にご協力いただいたのはオーナー パティシエの真鍋さん。
お店で会えたら「かぐらびと見ましたよ!」ってひと言、頼むな!

店舗情報

店名
菓ゆら
住所
〒162-0803 東京都新宿区赤城下町80-2
営業時間
火~日11:00 - 19:00
定休日
月曜日
駐車場
公式SNS
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この記事を書いた人

かぐらむら編集局

隠れた名店や話題の最新スポットを実際に訪れ、取材しています。神楽坂を知り尽くした編集局ならではの視点で、皆さまに新たな発見をお届けします!

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