“with コロナ時代”に神楽坂イベントを考える 神楽坂・声のライブラリー 第4弾 「神楽坂の文化イベントはどのように作られたのか?」 全3回シリーズ 2020年新型コロナウィルスの感染拡大により、神楽坂で予定されていた文化イベントは、ほとんどが中止または延期となりました。イベントが開催できなくなって、はじめてまちとイベントの関係が気になりだした人も多いかと思います。“with コロナ”の時代と呼ばれだして、新しいイベントの在り方が問われはじめた現在、今までの20年間のイベントの足跡を見つめ直してみることは大事な視点ではないでしょうか? ![]() スタジオでの録音風景(左:日置圭子さん、右:長岡弘志)
今回は、神楽坂の文化イベントについて、3回にわたって日置圭子さんにお話をお伺いしました。日置圭子さんは、「神楽坂まち飛びフェスタ」というイベントの実行委員長をつとめて17年目。その他にも、神楽坂の多くのイベントの牽引役をされ、神楽坂を外部の人へ紹介する名プレゼンテイタ―役も担ってきました。お話を聞くのは、地元の情報誌「かぐらむら」を発行・編集してきた長岡弘志です。語った時間の合計は4時間30分にもなりました。 ■8月24日から一挙配信スタート! 第1話「まち飛びフェスタの20年」:1時間41分56秒 第2話「イベントの主役は、地域資産から」:1時間15分56秒 第3話「コロナ以後の新しいイベント像は?」:1時間35分28秒 企画制作:(有)サザンカンパニー 出演:日置圭子(株)粋まち代表、聞き手:長岡弘志(有)サザンカンパニー代表 配信: LisBoホームページ:https://www.lisbo.jp/ LisBo(リスボ)より8月24日から配信 ■出演者:日置圭子 ※株式会社 粋まち代表 https://ikimachi.co.jp/company/ 昭和32年横浜生まれ。早稲田大学卒業後、日本興業銀行勤務。興銀を退社後、子育て期間、大学非常勤講師等を経て、2003年神楽坂のNPO粋なまちづくり倶楽部に参加。神楽坂のイベントを数多く手掛ける。「神楽坂まち飛びフェスタ」などイベントのプロデューサー、神楽坂イベントの牽引役。神楽坂の商店街や企業、花柳界、大学を巻き込んでイベントを多く手掛ける。新型コロナウイルスの感染拡大以降、リモートも取り入れた神楽坂の文化の伝え方を検討している。 |
■第1話 「まち飛びフェスタの20年」![]() 700mのキャンバスにお絵描き
神楽坂に越してきたのが縁で、まちのイベントに参加し、地元のNPOにも加わり、気がつくといつのまにか神楽坂の「まち飛びフェスタ」というイベントの実行委員長に。まちはあたらしい人材を歓迎し、日置さんは変わり始めた神楽坂で水を得た魚のようにさまざまな団体や組織をつなぎ、まちの先輩から受け継いだイベントを、神楽坂を代表する市民イベントへと育て上げました。「まち飛びフェスタ」は、今年初めには、「第五回笑顔あふれる地域イベントアワード」(子ども文化地域コーディネーター協会)優秀賞を受賞。今年で22回目を迎える「まち飛びフェスタ」の過去と現在を俯瞰します。 |
■第2話 「イベントの主役は、地域資産から」 ![]() 神楽坂伝統芸能2009(芸者衆)
神楽坂という土地が長年培ってきた文化で、花柳界の存在を忘れることはできません。はじめは“まちに飛びだした美術館”というコンセプトからスタートしたイベントでしたが、まちともっと広く深い関りを求めて、神楽坂花柳界のもっている大きな潜在能力にふれることになります。こうした神楽坂ならではの恵まれた地域文化資産を力に、順風満帆に発展したイベントですが、2011年の東日本大震災で大きなブレーキがかかります。その後の苦しいイベント低迷の時代を経て、再び千客万来の時代へ。 |
■第3話 「コロナ以後の新しいイベント像は?」 ![]() 神楽坂落語まつり2016(牛込落語会)色紙抽選会
第3話では、神楽坂に数多くあった寄席や演芸場など人気のあった庶民芸能の世界の復活についてです。古くは夏目漱石が通った寄席から、金馬師匠が育てた戦後の毘沙門寄席まで。 これらの伝統話芸を新たに再編して、イベントとして復活させること。 これらのイベント事業が思うように発展しつつあった2020年はじめ、思いもよらない感染症拡大のせいでまちのイベントは、ほとんどすべてが中止・延期に追い込まれました。 10年後、20年後、30年後と時間が経過して、いままでのイベント全盛期だったこの時代を振り返ってみると、どのように映るのでしょうか? 貴重なお話が収録できました。 |