神楽坂・声のライブラリー  新内シリーズがついに完結‼


「神楽坂と新内」5回シリーズ
 第5回「新内のこれから」

  出演:鶴賀若狭掾、聞き手:長岡弘志
  LisBoホームページ:https://www.lisbo.jp/
  LisBo(リスボ)より10月15日から配信開始!


「神楽坂と新内」シリーズは、いままでで4回やってまいりました。

第1回目は、生まれも育ちも神楽坂で、4代目となる鶴賀若狭掾師匠の幼年時代の神楽坂の思い出 を中心に語った「神楽坂と私」、第2回目は、はじめて新内を聞かれる方にも、わかるようにと「新内とは、何か?」でした。
第3回目は新内をひろめるためにさまざまな演奏活動をされてきた中から「天覧演奏と海外演奏」について語っていただきました。
そして第4回目は、作家、脚本家、女優、歌手などの先生方と親交についての思い出です。題して「新内の芸を彩る出会いの妙」。
そしていよいよ、この「神楽坂新内シリーズ」の最後を締めくくる5回目は新内の未来を見据えて「これからの新内」と題しました。今も挑戦とトライを続ける鶴賀若狭掾師匠が考える伝統芸能・新内とその未来を。そして後継者として30年近く師匠の元で芸の研鑽を積み、分家家元として独立した鶴賀伊勢吉さんにも新内のこれからを語っていただきました。

 
鶴賀若狭掾師匠(左)、長岡弘志(中央)、鶴賀伊勢吉(右)
 

師匠のお話に何度も出てきた言葉を、自ら色紙にしていただきました。



■予告:神楽坂・声のライブラリー

「神楽坂と新内」シリーズの次は、かつて横寺町にあった「藝術座」についてです。

島村抱月研究の第一人者・岩町功さんが語り、邦楽研究家・関川勝夫さんが貴重な音声を蓄音機で再現する講座「抱月・須磨子の藝術座の不思議」の配信を予定しています。

今後ピコハウスでは、その他に夏目漱石、江戸川乱歩、泉鏡花、北原白秋、島崎藤村、石川啄木、永井荷風、内田百間、加能作次郎、水野仙子、矢田津世子など、神楽坂に縁の深い小説家や詩人の作品をオーディオブック化し、順次配信していく予定です。
 

 

 第4回「芸を彩る出会いの妙」

  出演:鶴賀若狭掾、聞き手:長岡弘志
  LisBo(リスボ)より9月9日配信済!

「神楽坂と新内」シリーズの第4回目です。

神楽坂6丁目に戦前からあった「喜久家(小料理屋)」は、鶴賀若狭掾師匠の実家でもあったのですが、このお店に集まった方々は、作家、脚本家、演奏家、評論家など、実に多士済々でありました。
神楽坂にあった寄席や小屋で出番が終わった後の打ち上げ場所のようでもあったそうです。落語の古今亭志ん生師匠も、「喜久家」を贔屓にされていたその一人です。
今回は、新内の宣伝普及に使命感を感じていた師匠が「喜久家」を舞台に知り合い、さまざまな形でお付き合いがはじまった人々との交流のお話になります。題して「芸を彩る出会いの妙」です。


登場するのは、長谷川伸さんのお弟子で、たくさんの舞台台本を書かれた作家、大林清先生。日本放送作家組合(現在の日本脚本家連盟の創立時の)理事長、第4代日本作家クラブ会長。直木賞候補4回、受賞はならず。実にたくさんの脚本を書かれていて、有名なのは「あの波の果てまで」。一緒にした愉快な旅の思い出話もたっぷりです。


榎本滋民先生。劇作家、演出家、小説家でもあり、落語の著作も多い先生。新内をもとにした芝居、新内の台本を5本も書いていただています。舞台のお仕事では、山田五十鈴さん、尾上松緑さん、美空ひばりさんとの出会いもあります。

宮川一郎先生は、あの水戸黄門、銭形平次(映画版)の生みの親。新内の脚本も書いていただく。ご子息の真木太郎さんは、大ヒットしたアニメ「この世界の片隅で」のプロデューサーです。
芸と出会いの話は、まだまだ続きます。ぜひ本編でお聞きください。聞き手は、神楽坂の情報誌「かぐらむら」編集兼発行人の長岡弘志氏です。

 

収録中の鶴賀若狭掾師匠
収録の合間の鶴賀若狭掾師匠(左)と、聞き手の長岡弘志(右)
収録の合間の鶴賀若狭掾師匠(右)と、聞き手の長岡弘志(左)

 

  第3回「天覧演奏と海外演奏」

  出演:鶴賀若狭掾、聞き手:長岡弘志
  LisBo(リスボ)より8月5日配信済!

「神楽坂と新内」シリーズの第3回目です。

今回は新内をより多くの方々に知っていただくために、宣伝普及につとめてこられた、さまざまな活動について鶴賀若狭掾師匠にお話をお聞きいたします。
題して「天覧演奏と海外演奏」です。
天覧演奏の会は、平成17年10月に実現。
その天覧演奏会が成立するまでのいきさつ、会場で収録された名演奏の一部再現、終わってからの両陛下のあたたかいお言葉、夢のような演奏会を語ります。

また宣伝普及と言えば、文化大使として世界中を演奏してこられた足跡について語ります。国内はもとより、海外約40カ国50都市を邦楽の演奏で訪ねてきました。
言葉も文化もまったく異なる国々で、どのように観客のこころをつかみ、邦楽の世界を伝えてこられたのか?
聞き手は、神楽坂の情報誌「かぐらむら」の編集兼、発行人の長岡弘志です。

 
 

当時のテキストを持参した師匠
ポルトガル語に訳した新内テキスト
収録の合間の鶴賀若狭掾師匠(左)と、聞き手の長岡弘志(右)

 

  第2回「新内とは何か?」

  出演:鶴賀若狭掾、聞き手:長岡弘志
  LisBo(リスボ)より7月8日配信済!

「神楽坂と新内」シリーズの第2回目になります。

前回は鶴賀若狭掾師匠に神楽坂のまちの昔の様子をお聞きしました。
第2回目のテーマは、「新内とは何か?」になります。

邦楽の世界でも、新内はあまりなじみがないという方がいらっしゃると思います。
あるいは、曲をあまり聞いたことがないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで第2回目のテーマは、そもそも「新内とはどういうものか?」、これについて、さまざまな角度から、鶴賀若狭掾師匠にお話をお伺いいたしました。

鶴賀若狭掾師匠は、新内鶴賀流第十一代家元で、重要無形文化財保持者、人間国宝でいらっしゃいます。
新内の誕生から、時代時代の変遷、さらに現代の新内事情まで、いろいろとお伺いしたいと思います。
聞き手は今回も、神楽坂の情報誌「かぐらむら」を編集兼、発行人の長岡弘志です。

収録風景 鶴賀若狭掾師匠(右)、鶴賀伊勢吉(左)
収録風景 鶴賀若狭掾師匠
収録風景 鶴賀若狭掾師匠(右)、長岡弘志(左)



  第1回「神楽坂と私」

  出演:鶴賀若狭掾、聞き手:長岡弘志
  LisBo(リスボ)より6月5日配信済!


新宿区神楽坂には、今も江戸時代から伝わる伝統芸能を守っている人々がいます。
新内鶴賀流11代家元で人間国宝の鶴賀若狭掾師匠もその一人。

神楽坂で代々4代目となる師匠には、路地に新内の調べが流れていた頃の記憶があります。
また戦前からの実家兼小料理屋「喜久家」には、古今亭志ん生師匠をはじめ、芸人や放送作家が多く集った思い出があります。
貴重な時代の貴重な記憶を、『かぐらむら』の長岡弘志編集長が聞きます。

途中、師匠自らが上皇陛下の御前で演奏された時の「蘭蝶」の一節が挿入されています。

サンプルボイスを聴く





■著者紹介
昭和13年神楽坂生まれ。平成12年新内の始祖である鶴賀若狭掾の名を襲名。新内協会理事長。翌13年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。新内を広めるため、後継者の育成だけでなく、世界40カ国60都市を演奏訪問。八王子人形の西川古柳座との共演を多く行っている。また落語の「芝浜」、芥川龍之介の「羅生門」「蜘蛛の糸」などの脚色、作曲も手がけている。平成15年度新宿名誉区民。