「果房 メロンでロマン」
ー日本初のメロン専門工房が神楽坂に誕生して1年!ー

 


オープン直後から3時間待ちの人気店に
昨年の七夕、国内初のメロン専門工房である「果房 メロンとロマン」が神楽坂にオープンしました。ひとくちにメロンといっても、果肉の色や香り、食感や味もさまざま。その中でこれぞとセレクトしたメロンを「果房 メロンとロマン」では食べ比べをすることができます。

オープン直後からメロン好きさんたちに愛され、テレビ番組や雑誌など多くのメディアでも取り上げられると、瞬く間に話題沸騰。当初は3時間待ちの行列になるなど、現在も神楽坂では外せない人気のスポットとなっています。    

実はこのお店、青森県つがる市が運営しているのはご存知でしょうか?
前回訪ねた2021年1月末までの期間限定アンテナショップ「つがる」はつがる市の名産品を販売していましたが、「果房 メロンとロマン」では、つがるで生まれてつがるで育った“つがるブランドメロン”や“つがりあんメロン”などを扱ったメロンの専門店となります。

知れば知るほどコンセプトのはっきりしたお店とわかり、新店の冒険の第4回は「果房 メロンとロマン」を紹介いたします。

売上額全国4位のメロンに特化
つがる市は全国的な知名度の向上と、より多くの方に市へ来てもらうための取り組みとして、2018年頃からアンテナショップの展開を検討していました。
各方面からアドバイスをもらう中で、農作物など特産品を多種扱うのではなく、強みであるメロンに特化したお店の実現を目指し、2019年4月に神楽坂の東京事務所を構え、職員4人が上京しました。

カットメロンやスイーツで食べ比べ
旬のメロンを閉じ込めたジャム
 

五感でメロンを体感できる
このお店はなんと“五感でメロンを体感する工房”をコンセプトとしており、味覚以外でもメロンを味わいつくせるのです。

メロンの模様を壁面にデザイン化した外観。中に入るとロマンチックなクラシック音楽が私たちを包んでくれます。
1階のテイクアウトコーナーを抜けて2階のカフェに入ると、そこは色とりどりの温かで楽しい空間が広がっています。壁に飾られた写真や絵本からは、車窓から覗き見るようにつがる市を感じることができます。また、テーブルにはメロンの品種の網目を再現したコースターが置いてあり、触って楽しむこともできるのです。メロンを楽しむ仕掛けは、あちこちに展開されています。

一部、新型コロナウイルス対策のためお休みしているものもありますが、視覚や嗅覚など“五感”でメロンを味わえるのはこのお店ならではです。

 

コースターの表でメロンの肌触りを体感


裏面で品種がわかる

使用するメロンは工房専用に厳選
このお店で出会えることができるメロンは、つがるで手間暇かけて、ひとつひとつていねいに作られた高品質メロンです。7月~9月はそんなメロンをぜいたくに使用したメニューが味わえます。それ以外のシーズンはその時期に旬を迎える国内外のメロンを集め、通年の人気メニューに加え、季節毎にメニューを入れ替えて提供しています。こだわりのメロンを最大限に生かした、フードデザイナーによるメニュー提案。その提案から試作に試作を重ね、新しい感動が味わえるスイーツに仕上げました。

 

センサーで品質を見極めて糖度15度以上を厳選し出荷
 
特に人気なのは「生メロンのフルーツサンド」。カットしたメロンと自家製クリームを黄金比率で挟んだものです。ひとくち食べたときに広がる鮮やかなメロンの甘さと香り、そして絶妙な自家製クリームのミルク感。それらをレーズンパンが引き立てながらも、見事にひとつにまとめあげています。
 

生メロンのフルーツサンド


工房内で作るメロンの自家製サングリア

今後はつがる市と神楽坂の交流の場所に
「昨年7月のオープン以降、つがる市と神楽坂との接点が増えたと実感しています」と、佐藤さんはこの1年間を振り返ります。

 

前回に続き登場いただいた
つがる市東京事務所 佐藤貴行さん

オープンから約2か月後、つがる市のメロン生産者の方々が参加したお店のリピーターさんに向けて、メロンの魅力を伝える交流会を開催しました。
現在はコロナ禍で対面式の開催は難しいですが、さらなる交流の機会を持つためにオンラインでのイベントも検討しているとのこと。
「東京事務所ができて、神楽坂とさらに接点が多くなりました。物産展開催時にはPRに協力していただくなど、まちの方には本当に親切にしていただいています」と佐藤さんは語ってくださいました。

つがる市の農産物をはじめ、いろいろな特産品を取り上げたいという思いを強く持ちつつも、この神楽坂ではメロンに特化した店舗にするという思い切った決断が、「果房 メロンとロマン」となって結実したともいえます。この好調なすべり出しにより、特産品のブランディングを全面に推し出した新たなスタイルが今後確立されるかもしれません。つがる市はそのパイオニアになるのではないか、そんな期待を抱かせてくれる“新店の冒険”となりました。

■DATA
住所:東京都新宿区神楽坂3-6-92

☎︎:03-6280-7020
営業時間:11:30〜17:30
定休日:毎週月・火曜日(祝日の場合は営業)
※現在は、新型コロナウイルス感染予防により、1組につき1時間枠でのご利用としてお電話にて事前予約を実施しております。
詳しくは melon-roman.com/ で。


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