「からあげ 斉唐」
小さな路地の「からあげ物語」

 



神楽坂通りから仲通り商店街に入ってすぐ、右の小路を覗くと見えるのは、からあげと書かれた白いのぼり。
新店の冒険第6回は、おとなのからあげ専門店、「からあげ 斉唐」を紹介いたします。


 
 
 
私の「からあげ物語」
オーナーの斉藤さんは、介護施設の厨房の会社を経営し、17の高齢者施設の施設長も兼任していた前歴を持っています。
斉藤さんが、からあげ作りに目覚めたのは、なんと40年も前のこと。安全で美味しいからあげを子どもに食べさせてあげたいと、改良に改良を重ねたところから始まっています。
前職の介護施設では、限られた予算のぎりぎりまで使って、お刺身や四季折々の食事を提供しました。画一的な嚥下食やミキサー食ではなく、根気よく、ひとりひとりに向き合って寄り添ったメニューです。
実は介護施設でも、斉藤さんのからあげは人気のメニューでした。食が細くなっている高齢者たちでも、からあげが出てくると、みんな一様に顔を輝かせ、笑顔で顔をくしゃくしゃにして平らげてくれたのだとか。
「おかげで利益の少ない会社になっちゃいました、でもみんなに喜んでもらいたくて」と、斉藤さんは、ほがらかに笑います。


 
 
オーナーの斉藤さん

口で言うのは簡単なことですが、かかる手間と努力は計り知れません。でも食べた方の喜ぶ顔が見たい、食で生きる喜びを取り戻して欲しい、そして働いてくれる人にも最大限の還元をしたい。斉藤さんは、ただその思いだけで走り続けてきました。
やがて定年を迎えた斉藤さんですが、「さて、どうしたものか」と思っていたところ、知人の会社が、コロナ禍で仕事が無くなったと聞きつけます。斉藤さんは迷わず、好調だったその会社を知人に譲りました。
そうして身軽になった斉藤さん。残りの人生でやりたいことは何だろうかと考えました。
「そうだ。みなさんが喜んでくれた、から揚げのお店に挑戦したい。それも大好きな神楽坂で」

神楽坂に魅せられて
斉藤さんが九州から上京したとき、娘さんがよく、神楽坂を案内してくれました。
神楽坂のまちは一歩路地にはいると、昔の面影を色濃く残しています。路地のあちこちに、匠の技を極めた高級店もあれば、こだわり抜いて、なおかつリーズナブルに提供するお店もあります。和の神髄のようなお店もあれば、世界各国の料理を楽しめるお店もある。斉藤さんは、たちまち神楽坂に魅せられてしまいました。そうしてお店を出すと決めたときに、まず頭に浮かんだまちが神楽坂でした。

開店から5か月
コロナ禍でのオープンは、少し心配ではありましたが、一度食べてくれたお客さんはリピーターとなり、お店のファンも少しずつ増えています。
ところが路地の奥まった場所ゆえ、まだまだ認知度が低く、苦戦をしているのが現状です。
「こだわりのからあげを、一度食べて欲しい」と、斉藤さんは熱く語っていました。こんなに魅力的な斉藤さんのからあげを、あなたも応援してみませんか?

■こだわりがつまった“薄衣”からあげ
肉厚で味わい深い宮崎鶏――その美味しさを最大限に味わってもらいたいと、“薄衣”で揚げたのが、斉唐のからあげの特徴です。

 


作り置きではなく注文を受けてから揚げるので、いつでも出来立てをテイクアウトできるのは大きな魅力。揚げたてはからっと華やかに、時間が経つとしっとり染み込む味わい深さ、2段階の美味しさが味わえます。

 


40年かけて考えつくされた“オリジナル醤油だれ”は、誰にも愛される王道の味。他にはエスニックやピリ辛など、全部で7種類のからあげが楽しめます。

 
 

美味しいのはあたりまえ、国産と安全にこだわるオーナーの矜持
ほのかな甘みと上品な香りが味わえる耶馬渓のお米に、漬け込む醤油やにんにく、生姜、お野菜など、すべて国産。「厳選の品を九州から仕入れています。調味料などを含め、保存料や添加物は使用せず、安全に美味しくがモットーです」と、斉藤さんは語ります。
からあげを美味しく味わえるよう、考え抜かれたおにぎり3種も、具はすべて九州産。なかでも“芋からおにぎり”は他ではあまり見ないので、ぜひ味わって欲しいメニューです。


 
 
芋からおにぎり(300円/税込)


和菓子のような華やぎの“おもたせ”からあげ
ちょっとしたホームパーティの手土産にぴったりなのが“斉唐のからあげセット”です。
ピリ辛、醤油、名古屋風、ゴルゴンゾーラ、エスニック、トマトコチュジャン、南蛮、バッファロー風、柚子胡椒と、お酒がすすむ9種類の味付けを詰め合わせました。

 
から揚げのおもたせ(2,000円/税込)


他には甘辛の味付けと香ばし胡麻の“名古屋風手羽先のおもたせ”なども。
ただいま、お酒の種類に合わせたおもたせを開発中とのこと、続報が楽しみです。
パーティが盛り上がるような、おしゃれで美味しい日本のから揚げを手土産に持っていく、そんな文化になったらいいと、斉藤さんは笑顔で語ってくれました。



 

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■DATA
住所:東京都新宿区神楽坂2-12-1

☎︎:03-6280-8132
営業時間:11:00〜20:00
定休日:月曜日

 


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