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ものづくりが物語に生命を宿す 村上春樹『走ることについて語るときに僕の語ること』特装版の世界【早稲田大学国際文学館】
展示概要
村上春樹のメモワール『走ることについて語るときに僕の語ること』をもとに、デンマークを拠点とする3人の職人が制作した12冊の特装本を紹介します。
銅版画家Martin Mörck、活版印刷職人Erling Jørgensen、製本家Klara Kölqvistの3人は、10年以上の歳月をかけて、一冊の本をそれぞれ異なる表現へと仕立てました。刻む、刷る、綴じる――それぞれの手仕事が重なり、紙やインク、革の質感を生かした、一冊ごとに異なる表情が生まれました。
会場では、特装本に加え、銅版原版や下絵、活字、製本道具、制作記録写真などを展示し、その制作過程をたどります。さらに、本文の刷り紙を空間にひらくインスタレーションも展開します。
あわせて、村上春樹が実際に使用したランニングシューズも特別展示し、作品の背景にある、作家自身の「走ること」にも触れます。
アーティスト プロフィール
銅版画家 Martin Mörck
30か国以上の紙幣や切手、書籍の挿絵などを手がけてきた国際的な銅版画家。
伝統的な銅版画の技法を用いて、精緻な線による豊かな表現を追求している。
本作では、本文に寄り添う挿画を銅版に刻み、一枚ずつ手刷りで制作。
細やかな描線が本の世界に新たな広がりをもたらしている。
活版印刷職人 Erling Jørgensen
1962年から活版印刷の技術を磨き、デンマークでその技術を最後まで守り抜いてきた職人。
本作では、金属活字を一字ずつ手で組み、本文の全ページを7年かけて印刷。
紙に残る文字の凹凸やインクの表情からは、活字、紙、印刷機、そして職人の手が重なった痕跡を見ることができる。
製本家 Klara Kölqvist
デンマークで伝統的な手製本の技術を受け継ぐ製本家。
新刊書の製本や、作家やアーティストとの協働による作品も手がける。
本作では、活版印刷と銅版画を施した紙を綴じ、革などの素材を用いて装丁。
素材、構造、手触りまでを作品の一部として捉え、一冊の本を、読むだけでなく体験できるものへと仕上げている。
関連特別企画
走ることについて語るときに―早稲田大学競走部 スペシャルインタビュー
https://youtu.be/2sIHracNGjE?si=OAx-oH2HtGm6SQH8
本展示にあわせ早稲田大学競走部の工藤慎作選手、増子陽太選手、本田桜二郎選手、そして駅伝監督の花田勝彦氏が、「走ること」について語ります。競技生活のなかでの葛藤、目標に挑み続ける原動力、そして走ることが自身にもたらしたものとは何か。それぞれの言葉を通して、「走ること」の意味に迫ります。本展示とあわせてお楽しみください。
出演
花田勝彦(早稲田大学競走部 駅伝監督)
工藤慎作(早稲田大学競走部)
増子陽太(早稲田大学競走部)
本田桜二郎(早稲田大学競走部)
撮影協力
早稲田大学所沢キャンパス、所沢図書館
| 期間 | 2026.11.19(木)~2027.05.23(日) |
|---|---|
| 時間 | 開館時間:10:00〜17:00 休館日:毎週水曜日、冬季休業(12月21日-2027年1月13日)、2月1日-3月2日 ※詳細は早稲田大学国際文学館ウェブサイトでご確認ください。 |
| 場所 | 早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー) 2階展示室 |
| 住所 | 〒169-8050 東京都新宿区西早稲田 |
| 参加費 | 無料 |
| お問い合わせ | 主催:早稲田大学国際文学館 後援:デンマーク王国大使館 |
|---|---|
| 関連サイト | https://www.waseda.jp/culture/wihl/other/14039 |
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