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【入場無料】演劇は戦争体験を語り得るのか ——戦後 80 年の日本の演劇から——
戦後80年、舞台が語る「戦争の記憶」
早稲田大学演劇博物館 春季企画展「演劇は戦争体験を語り得るのか」開催
2025年、第二次世界大戦の終結から80年という節目の年に、演劇は何を語り、どのように記憶を継承してきたのか――。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館にて、春季企画展「演劇は戦争体験を語り得るのか――戦後80年の日本の演劇から――」が、2025年5月12日より開催されます。
演劇は、戦争という極限状況にどう向き合ってきたのか。小説や映画とは異なり、俳優の肉声、舞台装置、沈黙までもが語りとなる演劇という表現は、時に比喩的に、時に鋭く直接的に、戦争の影を描いてきました。
本展では、戦後演劇における「戦争」を主題とした多様なアプローチを、公演ポスターや戯曲原稿、舞台美術模型、公演映像などを通して紹介。三好十郎の検閲下での挑戦から、アングラ演劇、井上ひさしの三部作、そして2022年の話題作『ライカムで待っとく』まで――。演劇人たちの問いかけが、時代とともにどう変容し、何を遺そうとしたのかを辿ります。
さらに、本展は近年加速した舞台芸術アーカイブの集積という成果の結晶でもあります。コロナ禍を機に整備が進んだ映像資料を活用し、これまで見過ごされてきた上演の記憶に光を当てます。
展覧会構成
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プロローグ:戦争と演劇の関わり
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第1章:「当事者世代」の戦争演劇
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第2章:原爆の表象あるいは表象不可能性
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第3章:「焼け跡世代」の演劇人と戦争の影
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第4章:さまざまな視点から見た戦争
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第5章:沖縄と終わらない戦争
注目展示資料(一部)
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別役実『象』自筆原稿(1962年)
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堀尾幸男 舞台美術模型『パンドラの鐘』(1999年)
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唐十郎『少女仮面』アトリエ公演ポスター(1969年)
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『ライカムで待っとく』公演ポスター(2022年)ほか
戦争を知らない世代が大半を占める今、「語り得るか否か」という問い自体が、新たなまなざしを呼び起こすのではないでしょうか。
<掲載写真>
2枚目
堀尾幸男舞台美術模型 作・演出:野田秀樹『パンドラの鐘』NODA・MAP第7回公演(1999年)
写真:稲口俊太 提供:「堀尾幸男 舞台美術の記憶」事務局
3枚目
別役実『象』自筆原稿(初演:1962 年)
展示概要
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展覧会名:演劇は戦争体験を語り得るのか ——戦後80年の日本の演劇から——
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会期:2025年5月12日(月)~8月3日(日)
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開館時間:10:00~17:00(火・金は19:00まで)/入場無料
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会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室 I・II
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主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点
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助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団
※記載内容は4月9日現在のものとなります。予告なしに変更されることがございますので、ご来館の前に公式サイトで内容をご確認ください。
期間 | 2025.05.12(月)~08.03(日) |
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時間 | 10:00〜17:00(火・金曜日は 19:00 まで) |
場所 | 早稲田大学演劇博物館 2 階 企画展示室 I・II |
住所 | 〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1 |
参加費 |
入場無料 |
お問い合わせ | 早稲田大学演劇博物館 |
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関連サイト | https://enpaku.w.waseda.jp/ex/19854/ |
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