催事・イベント
— 花と線が重なる、10回目の春 — 「ペアデザイン 乙部なるみ版画展」 毎年2月、静かに、そして確かに楽しみにしてくださる方が増えていく展示があります。 乙部なるみ さんによるペアデザイン版画展。 今年もこの季節がやってきました。 そして今回は、記念すべき10回目。 積み重ねてきた時間の分だけ、作品の奥行きも、表情も、いっそう豊かに感じられる展示となります。 会場には、新作を中心に、一点ものの原画、そして版画ならではの味わい深い作品がずらり。 線の揺らぎ、余白の呼吸、色の重なり—— 花を見つめ続けてきた方だからこそ生まれる、静かな存在感が店内いっぱいに広がります。 なかでも今回は、ルピナスの版画が登場。 凛と立ち上がる花姿と、やわらかなリズムをあわせ持つモチーフは、「これは人気になりそう…」と、すでに予感を漂わせています。 会場・会期について 会場は ジャルダンノスタルジック 店内。 会期は 2月13日(金)〜3月2日(月)、お店の営業時間内での開催です。 通常営業やレッスンと並行しての展示となるため、時間帯によっては少し賑やかだったり、ゆっくりご覧いただけない場面もあるかもしれません。それも含めて、花屋という“日常の場”でアートに出会う、この展示ならではの空気感を楽しんでいただけたら嬉しいです。 会期中は、営業時間内でご自由にご覧いただけます。 乙部なるみさん在廊日 2月 13日(金)12:00–17:00 14日(土)13:00–17:00 15日(日)13:00–17:00 19日(木)13:00–16:00 21日(土)13:00–17:00 22日(日)13:00–17:00 23日(月)13:00–17:00 27日(金)13:00–16:00 28日(土)13:00–17:00 3月 1日(日)13:00–17:00 2日(月)14:00–15:00 作家本人から直接お話を聞ける、貴重な機会です。 作品が生まれた背景や、植物へのまなざしに触れることで、一枚一枚の見え方が、きっと変わってくるはず。 花のそばで、版画を見る。 版画のそばで、花を感じる。 そんな静かな往復を楽しみに、ぜひ足をお運びください。 ご来店を心よりお待ちしております。 作家プロフィール 乙部なるみ|版画家/ペアデザイン 植物や自然のフォルムをモチーフに、版画ならではの線と余白を大切にした作品を制作。 花の持つ生命感やリズムを、過度な装飾に頼らず、静かな強さとして画面に定着させる表現に定評がある。 一点ものの原画から、手仕事の工程を感じさせる版画作品まで、 どの作品にも共通して流れるのは、植物へのまなざしのやさしさと、確かな観察眼。 線の揺らぎや色の重なりには、自然と向き合う時間そのものが刻み込まれている。 毎年2月に ジャルダンノスタルジック にて開催される版画展は、 花とアートが日常の延長線上で出会う場として、回を重ねるごとにファンを増やしてきた。 2026年の展示で、記念すべき10回目を迎える。 近年は、ルピナスをはじめとした植物モチーフの作品にも注目が集まり、 静かでありながら印象に残るその世界観は、暮らしの中にそっと寄り添うアートとして支持されている。
神楽坂・矢来町にある宗柏寺では、2月15日、お釈迦様の入滅を偲ぶ「涅槃会(ねはんえ)」が行われます。この涅槃会は年に一度の厳修行事。日蓮宗大荒行堂を成満した僧侶を迎え、水行と特別祈祷が営まれます。 宗柏寺は、寛永8(1631)年創建の日蓮宗寺院。学問と修行の道場として信仰を集めてきました。釈迦堂に安置されている釈迦尊像は、比叡山延暦寺から戦火を逃れて守られたと伝わる尊像で、「矢来のお釈迦様」として親しまれています。また江戸時代中期には、徳川御三卿・一橋家の祈願所でもありました。 行事の見どころ① 13:30~ 境内での水行 当日は、法要に先立ち13時30分頃から境内にて水行が予定されています。 百日間の大荒行を成満した荒行僧が、水行肝文を唱えながら冷水を被り、身心を清め、参列者の健康や繁栄を祈ります。冬の境内に響く読誦と水音は、通りがかりの人の足を止めるほどの迫力です。 行事の見どころ② 14:00~ 釈尊涅槃会法要 14時からは釈迦堂にて釈尊涅槃会法要が行われます。堂内には涅槃図が掲げられ、釈迦が入滅された情景を前に、読経が営まれます。檀信徒も太鼓を打ち、読誦に加わりながら、静かにその教えに向き合います。 行事の見どころ③ 15:00~ 荒行僧による特別祈祷 法要後の15時からは荒行僧による特別祈祷。 厳しい修行を終えた僧侶による祈りは、無病息災や家内安全、日々を善心で生きることへの誓いを新たにする機会となります。 涅槃会自体は各地の寺院で行われる仏教行事ですが、水行と法要、祈祷が一連で営まれる点は、宗柏寺ならではの特色といえます。 冬の一日、仏教の原点ともいえる「生と死」「祈り」に向き合う時間を、間近で感じられる貴重な機会です。 ※時間は目安です。当日の状況により前後する場合があります。
企画写真展「人間漂流」 第22回テーマ[道草] 1998年に始まった企画写真展「人間漂流」は、写真を通して“人が生きる時間の揺らぎ”や“視線の漂流”を捉えてきたシリーズ展示です。 日常と非日常の境界、意識と無意識のあわいを見つめるその試みは、一度きりの開催にとどまらず、断続的に継続されてきました。 第22回目となる今回のテーマは、[道草]。 目的地へと向かう途中でふと立ち止まること、本来の進路から外れて出会う風景や感情——「道草」という行為が内包する、寄り道・逡巡・発見の時間に焦点を当てます。 写真に写し取られるのは、決して特別な瞬間だけではありません。 むしろ、歩みを緩めた先に立ち現れる、名付けがたい時間や、説明しきれない感覚。 それらを通して、本展は“漂流する人間”の現在地を静かに提示します。 ■アーティストプロフィール 1998年 鈴木喜一・秋馬ユタカ共同プロデュースにより第一回開催 その後断続的に継続
若竹能 2月公演 2026年2月22日(日) 12時半開場 13時開演 矢来能楽堂 能『賀茂』 シテ(別雷神)奥川 恒成 ツレ(里女)石井 寛人 ツレ(天女)筒井 陽子 ワキ(室明神の神職)大日方 寛 ワキツレ(従者)野口 能弘 ワキツレ(従者)野口 琢弘 アイ(末社の神)野村拳之介 笛 八反田智子 小鼓 幸 正昭 大鼓 柿原 孝則 太鼓 梶谷 英樹 地頭 遠藤 喜久 室明神の神職(ワキ)が下鴨神社を訪れると、そこで二人の里女(シテ・ツレ)と出 会う。女は賀 茂の神の由来を語ると、自らがその化身であることをほのめかして姿を消す。やがて天上から御祖神(後ツレ)が現れ美しい舞を舞うと、続いて別雷神(後シテ)が降臨し、五穀豊穣を祝い虚空へと上がっていく。 仕舞『葛城キリ』 観世 喜之 『水無月祓』 駒瀬 直也 『駒之段』 弘田 裕一 『野守』 中所 宜夫 能『百萬』 シテ(百萬)長山 耕三 子方(百萬の子)山口 聖来 ワキ(僧)舘田 善博 アイ(門前の男)野村拳之介 笛 松田 弘之 小鼓 大倉源次郎 大鼓 柿原 弘和 太鼓 姥浦 理紗 地頭 奥川 恒治 嵯峨野の寺を訪れた僧(ワキ)と幼子(子 方)は、門前で大念仏の音頭を取る「百萬」と呼ばれる狂女(シテ)と出会う。実は、その百萬が生き別れた母と知った幼子は、暫しその様子を窺う。我が子との再会を願い、一心に子の名を呼び続けながら様々な舞を続ける百萬。その姿に心打たれた僧が親子を引き合わせると、百萬は奇跡の再会に喜び連れ立って都へと帰っていく。 16時20分終演予定 →若竹能7月公演のご案内はこちら <チケット> 全席指定・消費税込 正面席:6,600円 脇・中正面席:5,500円 学生券:3,300円 ※要学生証(26歳未満)・未就学児童入場不可 <2月・7月セット券> 1,000円引き (2月22日まで発売・学生券を除く) <チケット発売日> 2025年12月5日(金) 矢来能楽堂 神楽坂にある能楽堂(能・狂言の専用舞台)。 定期的に能楽公演が行われています。 能楽観世流観世九皐会が所有。平成23年に国の登録有形文化財に登録されました。 観世九皐会の二代目当主である初世観世喜之が昭和5年に現在置(当時の牛込区矢来町)に新築、昭和20年5月24日に空襲で焼失し、昭和27年9月に同位置に二世観世喜之が現舞台を再建しました。舞台には木曽御料林の檜材が使用され、約70年日々磨き上げて大切に使われ続けています。 観世九皐会 能楽の演能団体。能楽五流のうちの観世流の一派です。明治期に観世銕之丞家から別家した観世清之(1849│1909)が初代当主。 「九皐会」の名は、明治期に初世観世喜之(1885│1940)のもとに集っていた文人の一人である清浦圭吾(のちの二十三代内閣総理大臣)が『詩経』にある「鶴九皐に鳴き声天に聞こゆ」より命名しました。現当主は四代目の三世観世喜之(1935│)。嫡男の観世喜(1970│)を始め約40名のプロの能楽師が所属しています。昭和27年に文部省(当時)より社団法人の認可を受け、平成24年に内閣府所管の公益社団法人へ移行認可を受けました。
春をまとう、banromsaiの服 ―― やさしい素材と、物語をまとう時間 ―― ガーゼやリネンなど、肌にすっとなじむ着心地の良い素材で知られるbanromsaiに、春の新作が加わりました。 今季は、日本の春に心地よく寄り添う新作に加え、タイ・チェンマイのアトリエから届いた最新アイテムもお披露目。 軽やかで風をはらむようなシルエットと、日常の動きに自然に寄り添う仕立てが印象的です。 会期中はあわせて、ビンテージアイテムや一点ものの参考商品が並ぶGarage Saleも開催。 今では出会えない素材感やデザインなど、思いがけない“掘り出しもの”との出会いもお楽しみいただけます。 装うことが、少しだけ暮らしを整え、気持ちをやわらかくしてくれる——そんなbanromsaiらしい時間を、ぜひご体感ください。 ■アーティストプロフィール 2001年から始まったbanromsaiのものづくり。 タイ・チェンマイにあるBan Rom Sai Children's Homeの自立した運営を目指して生まれたブランドです。 収益は子どもたちの教育・生活を支える活動に使われています。
物語を感じられる図柄や季節を表現した色彩が、絵画のように美しい友禅染。 手描きの友禅染は、世界に誇れる技法で描かれております。 「若い人たちに着物を知ってもらいたい」と、友禅染職人の多田昌子さんは、力強くも繊細な筆致で数々の作品を世に送り出してきました。 そんな多田さんの一点ものの貴重な額絵を展示販売いたします。 季節に合わせて飾るもよし、特別な日に飾るもよし。 まずはその美しい作品たちをご覧ください。
観世九皐会2月定例会 2026年2月8日(日) 【第一部】12時半【第二部】15時半 矢来能楽堂 【第一部】 狂言『伯母ヶ酒』 シテ 野村拳之介 アド 石井 康太 男が酒屋を営む伯母を訪ねて酒をねだるが、きっぱりと断られる。一計を案じた男は、夕方になると恐ろしい鬼が出るので用心するようにと言い、立ち去るのだが…。「武悪」 という鬼の面を用いる演目。 解説 観世 喜正 能『弱法師盲目之舞』 シテ 鈴木 啓吾 ワキ 宝生 常三 アイ 野村拳之介 笛 松田 弘之 小鼓 鵜澤洋太郎 大鼓 安福 光雄 地頭 駒瀬 直也 早春の頃、梅香る四天王寺で高安通俊は弱法師と呼ばれる盲目の少年に巡り合い、それが自らの子・俊徳丸だと気付く。俊徳丸は沈む夕日に極楽浄土を思い描く日想観を拝み、難波の景色を心の中に見る。やがて通俊は父と名乗り、共に故郷に帰るのであった。 14時10分終演予定 【第二部】 解説 観世 喜正 仕舞『難波』 桑田 貴志 『誓願寺キリ』 遠藤 和久 『花月キリ』 観世 喜正 能『山姥』 シテ 佐久間二郎 ツレ 石井 寛人 ワキ 福王 和幸 ワキツレ 村瀬 慧 ワキツレ 矢野 昌平 アイ 河野 佑紀 笛 栗林 祐輔 小鼓 大山 容子 大鼓 佃 良太郎 太鼓 澤田 晃良 地頭 長山 耕三 山姥伝説を曲舞に歌い舞うことで人気を得た百万山姥という遊女一行が善光寺へ向かう道中、険しい峡谷に分け入ると俄かに日が暮れる。そこに妖しげな女が現れ、本物の山姥を知っているかと問う。女はやがて真の山姥の姿を見せ、山姥の曲舞を舞って見せる。 17時30分終演予定 チケット全席指定・消費税込 <各部> 正面席:5,500円 脇正面・中正面席:4,400円 学生券(脇正面・中正面)2,200円 ※学生券は26歳未満(要学生証) ※未就学児童の入場はお断りさせていただきます。 <1部2部通しセット> 脇正面・中正面のみ:7,800円 (8,800円のところ1,000円割引) チケット発売日 2025年11月4日より発売 矢来能楽堂 神楽坂にある能楽堂(能・狂言の専用舞台)。 定期的に能楽公演が行われています。 能楽観世流観世九皐会が所有。平成23年に国の登録有形文化財に登録されました。 観世九皐会の二代目当主である初世観世喜之が昭和5年に現在置(当時の牛込区矢来町)に新築、昭和20年5月24日に空襲で焼失し、昭和27年9月に同位置に二世観世喜之が現舞台を再建しました。舞台には木曽御料林の檜材が使用され、約70年日々磨き上げて大切に使われ続けています。 観世九皐会 能楽の演能団体。能楽五流のうちの観世流の一派です。明治期に観世銕之丞家から別家した観世清之(1849│1909)が初代当主。 「九皐会」の名は、明治期に初世観世喜之(1885│1940)のもとに集っていた文人の一人である清浦圭吾(のちの二十三代内閣総理大臣)が『詩経』にある「鶴九皐に鳴き声天に聞こゆ」より命名しました。現当主は四代目の三世観世喜之(1935│)。嫡男の観世喜(1970│)を始め約40名のプロの能楽師が所属しています。昭和27年に文部省(当時)より社団法人の認可を受け、平成24年に内閣府所管の公益社団法人へ移行認可を受けました。
「古道具坂田」の改装をたすけたのも、転機となった museum as it is(坂田さんの個人美術館。1994年開館)の設計を手がけたのも、中村好文さん(建築家。1948年生れ)でした。坂田さんは折にふれ、若いころに中村さんの自宅をたずねたときの印象、影響を語っています。 春、夏、冬に展示替をおこなう坂田室、今年の冬期展は、坂田さんの盟友だった中村好文さんが古道具坂田で買った物、坂田さんから贈られた物を主に、約60点を展観します(予約制)。 骨董界のみならず、いまでは「利休・柳(宗悦)・坂田」と日本文化の革新者の系譜でも語られる故・坂田和實(「古道具坂田」店主。1945-2022)。彼が創始した「古道具」の美学は、世代、地域をこえてさらにひろがりをみせています。青花の会が運営する「坂田室」は、坂田さんがえらんだ物、のこした物を展示公開することで、彼の美学、思想──「なんともないもの」こそ美しい──にふれる、体感する場になることを願っています。 会期|A|終了 B|終了 2026年1月25日(日)-2月6日(金) 休廊|1月31日 時間|12-18時 会場|坂田室 東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂) 見料|1000円 協力|稲垣陽一 中村好文 有限会社坂田 museum as it is *入場予約は関連サイトよりお願いします
これまでに2度、大分の骨董商、安東敬三さんの案内で国東(くにさき)半島の石塔めぐりをしました。すでに知られたところもあれば、おそらく安東さんと土地の人しか知らないであろう、道もないような場所もたずねました。安東さんが石塔をみる眼はやさしく、きびしく、それは、このふしぎな半島──古代中世仏教文化の一大結集地──がいまも有するある気配に、真摯にむきあう姿でした。 今展は、その道中で話しあったものです。国東の気配をまとう石塔群を主に、李朝、オリエントほか、東西とわず他素材とは境地をことにする石造品を展示販売します。 会期|2026年1月25日(日)-2月6日(金) *1月25・26日は⻘花会員のみ 休廊|1月31日 時間|12-18時 会場|青花室 東京都新宿区矢来町71 新潮社倉庫内(神楽坂) 出品|安東敬三(花元) 対談|国東の石塔を巡って|小澤實+安東敬三 日時|1月25日(日)18時半-20時 会場|青花室