催事・イベント
戦後80年、舞台が語る「戦争の記憶」 早稲田大学演劇博物館 春季企画展「演劇は戦争体験を語り得るのか」開催 2025年、第二次世界大戦の終結から80年という節目の年に、演劇は何を語り、どのように記憶を継承してきたのか――。 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館にて、春季企画展「演劇は戦争体験を語り得るのか――戦後80年の日本の演劇から――」が、2025年5月12日より開催されます。 演劇は、戦争という極限状況にどう向き合ってきたのか。小説や映画とは異なり、俳優の肉声、舞台装置、沈黙までもが語りとなる演劇という表現は、時に比喩的に、時に鋭く直接的に、戦争の影を描いてきました。 本展では、戦後演劇における「戦争」を主題とした多様なアプローチを、公演ポスターや戯曲原稿、舞台美術模型、公演映像などを通して紹介。三好十郎の検閲下での挑戦から、アングラ演劇、井上ひさしの三部作、そして2022年の話題作『ライカムで待っとく』まで――。演劇人たちの問いかけが、時代とともにどう変容し、何を遺そうとしたのかを辿ります。 さらに、本展は近年加速した舞台芸術アーカイブの集積という成果の結晶でもあります。コロナ禍を機に整備が進んだ映像資料を活用し、これまで見過ごされてきた上演の記憶に光を当てます。 展覧会構成 プロローグ:戦争と演劇の関わり 第1章:「当事者世代」の戦争演劇 第2章:原爆の表象あるいは表象不可能性 第3章:「焼け跡世代」の演劇人と戦争の影 第4章:さまざまな視点から見た戦争 第5章:沖縄と終わらない戦争 注目展示資料(一部) 別役実『象』自筆原稿(1962年) 堀尾幸男 舞台美術模型『パンドラの鐘』(1999年) 唐十郎『少女仮面』アトリエ公演ポスター(1969年) 『ライカムで待っとく』公演ポスター(2022年)ほか 戦争を知らない世代が大半を占める今、「語り得るか否か」という問い自体が、新たなまなざしを呼び起こすのではないでしょうか。 <掲載写真> 2枚目 堀尾幸男舞台美術模型 作・演出:野田秀樹『パンドラの鐘』NODA・MAP第7回公演(1999年) 写真:稲口俊太 提供:「堀尾幸男 舞台美術の記憶」事務局 3枚目 別役実『象』自筆原稿(初演:1962 年) 展示概要 展覧会名:演劇は戦争体験を語り得るのか ——戦後80年の日本の演劇から—— 会期:2025年5月12日(月)~8月3日(日) 開館時間:10:00~17:00(火・金は19:00まで)/入場無料 会場:早稲田大学演劇博物館 2階 企画展示室 I・II 主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点 助成:公益財団法人 花王芸術・科学財団 ※記載内容は4月9日現在のものとなります。予告なしに変更されることがございますので、ご来館の前に公式サイトで内容をご確認ください。
日本重化学工業株式会社の初代社長である富岡重憲氏(1896~1979)が永年に渡って蒐集された作品を中心としており、その総数は約900件に上ります。コレクションの対象は東洋の陶磁器や近世書画を中心に、茶道具や書・絵画、仏教美術資料、考古資料など多岐にわたり、その中には国指定重要文化財である埴輪女子像や、重要美術品に指定される日本の書・絵画・彫刻・中国陶磁なども含まれています。 本展では日本および朝鮮半島や中国の蒔絵や、柴田是真による漆絵膳をはじめ、盆物や椀物、螺鈿が施された工芸品が展示されています。 開館スケジュールはこちら
本特集展示では、アメリカとメキシコに渡り活躍した北川民次(1894-1989)と内間安瑆(1921-2000)、内間俊子(1918-2000)の3人の日本の美術家が取り上げられています。 早稲田大学予科を中退して1914年に渡米した北川はニューヨークで絵画の基礎を学んだ後、1920年代前半にメキシコに向かいます。同地で壁画運動をはじめとした同時代の美術や民衆芸術を吸収して独自の絵画表現を確立し、1936年に帰国、二科会を中心に創作活動を展開してゆきました。一方、アメリカの日系移民の二世で本学で建築を学ぶために来日した安瑆と、小磯良平に師事するなど絵画技法を習得した俊子は、それぞれ第二次世界大戦後の早い時期に東京と神戸で美術家としての活動を開始します。1954年に結婚した2人は1959年に渡米、1960年以降はニューヨークを拠点に版画家として、また立体作家としてさらなる飛躍を遂げました。 3人の経歴はこのように異なりますが、海外への渡航が決して簡単ではなかった時期に果敢にも海を渡り、海外での経験を糧に作家としての自己を確立した点が3人に共通しているといえます。今回の特集展示では、彼らの創作の成果である作品を展覧するとともに、制作上の発展における海外との交流の意義についても考えています。 休館日:水曜日 ※5月14日(水)と21日(水)は開館
黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化 グーテンベルクの発明は魔術だったのか 1000年以上の歴史を有する印刷史のなかでもグーテンベルクによる活版印刷術の発明は大事件でした。 中世末期の15世紀なかばに確立されたこの技術は、テキストの複製手段が主に手写だったヨーロッパを瞬く間に席巻しました。発祥の地ドイツでは、魔術や魔法を意味する「ディ・シュヴァルツェ・クンスト(die schwarze Kunst)」と呼ばれ、独自の出版印刷文化が形成されます。 本展では、今日産業の領域で過去のものとみなされている活版印刷術と活字書体が国の文化形成に大きく影響を与えてきた様子を、その技術を生み、誇りとして現代に継承するドイツを通じて振り返るとともにグーテンベルクの功績に迫ります。 2025年4月26日(土) ~ 2025年7月21日(月・祝) 毎週月曜日(ただし5月5日、7月21日は開館)、5月7日(水) 10:00~18:00(入場は17:30まで) 一般1000円、学生500円、高校生300円、中学生以下無料 ※20名以上の団体は各50円引き ※70歳以上の方は無料 ※障がい者手帳等をお持ちの方、および付き添いの方は無料 ※5月5日(月・祝)こどもの日は無料 「グーテンベルク聖書とグーテンベルク博物館」(仮) 4月26日(土)から始まる企画展「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」の開催を記念して、協力先のグーテンベルク博物館から館長ゼルター博士と学芸員のナノバシビリ博士をお招きし、講演会を開催します。 グーテンベルクの生地・マインツの印刷文化施設である同館の紹介や、グーテンベルク聖書についてお話いただきます。(逐次通訳) 日時:2025年4月26日(土)14:00~17:00 場所:印刷博物館 研修室(地下1階) 定員:70名(先着順、事前申込制) 申し込みフォーム https://fofa.jp/pmt/a.p/224/ 参加費:無料(ただし企画展入場料が必要です) 企画展「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」の展示解説を、担当学芸員が行います。 日時:2025年5月10日(土)11:00~、7月5日(土)11:00~ 集合場所:印刷博物館企画展会場入口(常設展の先にあります) 参加費:無料(ただし企画展入場料が必要です) 定員:各回20名(先着順、当日会場受付) 要事前申込「ライン川;印刷のふるさと」 講師:樺山紘一(印刷博物館顧問) 企画展「黒の芸術 グーテンベルクとドイツ出版印刷文化」開催記念講演会 日時:2025年5月17日(土)14:00~15:30 会場:印刷博物館 研修室(地下1階) 参加費:無料(ただし企画展入場料が必要です) 定員:70名(先着順、事前申込制) 応募開始:2025年4月8日(火)10:00~ TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館 グーテンベルク博物館、クリングシュポール博物館、シュテーデル美術館、広島経済大学図書館、町田市立国際版画美術館
【初夏展】くまもとの絶景 ―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」― 「領内名勝図巻」(熊本県指定重要文化財)は、細川家熊本藩8代藩主・斉茲の命により、藩のお抱え絵師・矢野良勝と衛藤良行が、おもに熊本領内の滝や名所、川沿いの風景などの絶景を全15巻にわたって描いた作品です。現存する14巻の合計は400メートルにも及び、日本最長の画巻とみられます。本展では、現存14巻のうちから選りすぐりの7巻をとおして、迫真の風景描写や制作背景を、現地写真とともに紹介します。 展覧会概要 「領内名勝図巻」(りょうないめいしょうずかん、熊本県指定重要文化財)は、熊本藩のお抱え絵師・矢野良勝(やのよしかつ、1760~1821)と衛藤良行(えとうよしゆき、1761~1823)が、おもに熊本領内の滝や名所、川沿いの風景などの絶景を全15巻にわたって描いた、写生図巻の先駆的作例です。巻物は縦30センチほどの大きさが一般的ですが、本作は約60センチあり、大迫力のパノラマが展開します。さらに現存する14巻の合計は400メートルにも及び、これほどまで長大で迫力に富んだ作品は他に類が無く、日本最長の画巻とみられます。 描かせたのは絵画好きとして知られる8代藩主・細川斉茲(なりしげ、1759~1835)。風景を愛好する大名たちのサロンで披露することを目的に制作させたといわれています。絵師たちは苦労しながら絶景を実際に取材し、発色のよい良質な絵具を用いて斉茲の求めに応えました。 本展では、現存14巻のうちから選りすぐりの7巻をとおして、この規格外ともいえる本作の迫真の風景描写や制作背景を、現地写真とともに紹介します。豊かな水と緑をたたえる熊本の絶景を、旅人になった気分でお楽しみください。 細川斉茲(なりしげ、1759~1835) 細川家10代当主、8代熊本藩主。熊本藩細川家の分家にあたる宇土支藩5代藩主・興文(おきのり)の三男として生まれましたが、本家の7代藩主・治年(はるとし)が若くして亡くなったため、支藩から養子入りし、熊本藩を継ぎました。中国絵画を収集したり、江戸で活躍していた谷文晁や司馬江漢ら同時代の絵師の作品を熊本に持ち帰るなど、絵画好きの殿さまとして知られています。また、絵画収集のみならず、自らも絵筆をふるい、花鳥図や風景画など幅広い画題の作品を残しました。 展覧会の見どころ 1.日本最長画巻! 「領内名勝図巻」の特徴は、何といってもその規格外の大きさ。巻物は縦30センチほどの大きさが一般的ですが、本作は約60センチあり、1巻の平均の長さは約28メートル、現存14巻の合計は400メートルにも及びます。これほどまで長大で迫力に富んだ作品は他に類が無く、日本最長の画巻とみられます。大作ゆえ展示の機会があまりない本作は、多くの人にとっては知られざる名品となっています。現存14巻のうち7巻を展示しますので、展示室でそのスケールの大きさを体感してみてください。 2.圧巻の風景描写 本作には、山や海から見た景色、川沿いの風景、名所や奇観など、熊本の北から南まで広範囲におよぶ大自然が描かれています。「領内名勝図巻」という名称が現在慣例的に用いられていますが、制作当時は「御国中瀧之画」と呼ばれていたことからもわかるように、とりわけ多くの滝が登場します。「上益城郡矢部手永之内」の巻の「五老ヶ滝」や「千滝」の描写は、流れ落ちる滝の音が聞こえてきそうなほど圧巻です。 3.絵師が現地取材して描いた実景図 8代熊本藩主・斉茲から制作を命じられた矢野良勝と衛藤良行は、名所や絶景ポイントを訪れ、現地取材を行っていたことが永青文庫の歴史資料から明らかになっています。本作に書き込まれた「五郎ガ瀧 高サ弐拾五間 幅六間 瀧坪弐反余」などの情報も、滝のスケール感を示しています。 実景図といえば、谷文晁が松平定信の伊豆・相模沿岸における巡見に随行して制作した「公余探勝図」(寛政5年〈1793〉3~4月、重要文化財、東京国立博物館蔵)がよく知られていますが、本作は文晁の作品より前に完成しており、写生図巻の先駆的作例として貴重です。斉茲が風景を愛好する大名たちのサロンで披露するために制作させたといわれています。 4.大自然に潜む人物を探せ! 画面をくまなく見てみると、松明を手に洞窟を探検する一行の姿、温泉につかり体を癒す人々など、本作にはごく小さく人物が描きこまれていることがわかります。大自然のなかを取材する絵師たちの姿と重なり、見る者を画巻の世界へ誘います。 5.現地写真と比べて楽しむ絶景 本展では、本作に描かれた場面と対応する現地写真も一緒に展示します。比較してみると、今も描かれた230年前とほとんど変わらない景観をとどめている場所があることがわかります。本作には誇張した表現もみられますが、絵師たちは滝や奇岩の特徴をよく捉え描写しています。 6.絵画好きの斉茲自筆の作品や、同時代の絵画も紹介 斉茲は参勤交代で、谷文晁や司馬江漢、宋紫山など、同時代の絵師の作品を熊本へ持ち帰っていることがわかっています。本展では、斉茲が松平定信を介して制作させたと考えられる谷文晁「東海道勝景図巻」や、杉谷行直「富士登山図巻」のほか、斉茲筆と伝わる絵師顔負けの「猫図」などの作品も展示します。 掲載画像(上から掲載順に) 1 「細川斉茲像」(部分) 江戸時代(19世紀) 永青文庫蔵 2 熊本県指定重要文化財 矢野良勝「領内名勝図巻 阿蘇郡北里之内 杖立川路越之図」(部分) 寛政5年(1793) 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託) 3 熊本県指定重要文化財 矢野良勝「領内名勝図巻 阿蘇郡北里之内 杖立川路越之図」(部分) 寛政5年(1793) 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託) 開催概要 展覧会名:くまもとの絶景 ―知られざる日本最長画巻「領内名勝図巻」― 会期:2025年4月26日(土)〜2025年6月22日(日) 会場:永青文庫 住所:112-0015 東京都文京区目白台1-1-1 時間:10:00〜16:30(最終入館時間 16:00) ※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。 ※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。 休館日:毎週月曜日(ただし5/5は開館し、5/7は休館) 入館料: 一般1000円/シニア(70歳以上)800円/大学・高校生:500円 ※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料 TEL:03-3941-0850 URL:永青文庫 公式サイト https://www.eiseibunko.com/ SNS:https://x.com/eiseibunko / https://www.instagram.com/eiseibunko 主催:永青文庫 特別協力:熊本県立美術館、肥後の里山ギャラリー、ホテル椿山荘東京 交通案内 《バス》JR目白駅(「目白駅前」バス停)・副都心線雑司が谷駅 出口3(「鬼子母神前」バス停)より、都営バス「白61 新宿駅西口」行きにて「目白台三丁目」下車徒歩5分 《都電》都電荒川線早稲田駅より徒歩10分 《地下鉄》有楽町線江戸川橋駅(出口1a)より徒歩15分/東西線早稲田駅(出口3a)より徒歩15分 《ドコモ・バイクシェア》E2-14. 永青文庫 永青文庫とは 肥後熊本藩54万石を治めた細川家の屋敷跡に建つ「永青文庫」は、東京で唯一の大名家の美術館としても有名です。昭和25(1950)年に16代当主・細川護立が設立し、大名 細川家に伝わる武具・茶道具・書画や、護立が収集した近代日本画・中国古美術などを所蔵。年に数回、テーマを替えて展覧会を開催しています。
新宿歴史博物館 令和7年度所蔵資料展「新宿の郷土史家たち」 新宿歴史博物館にゆかりのある山中共古(やまなかきょうこ)、浅田澱橋(あさだでんきょう)、山下重民(やましたしげたみ)、山田一(やまだはじめ)、一瀬幸三(いちのせこうぞう)、芳賀善次郎(はがぜんじろう)の6人の郷土史家を紹介し、彼らに関する資料、旧蔵品を展示します。 【開催期間】 4月26日(土)~6月29日(日) 【時間】 9:30~17:30(入館は17:00まで) 【休館日】 4月28日、5月12日・26日、6月9日・23日 いずれも月曜日 【会場】 新宿歴史博物館 地下1階企画展示室 【料金】 無料 【お問い合わせ】 新宿歴史博物館(四谷三栄町12-16) TEL:03-3359-2131 ■関連イベント(1) ギャラリートーク 担当学芸員が展示の解説をします。 4月26日、5月10日・24日、6月7日・21日(いずれも土曜日) 13:00より30分程度(予約不要) 場所:地下1階企画展示室
《通常展》テーマ展示 外国語になった漱石作品 開催期間 2025年4月24日~2025年7月13日 開催時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで) 会場 漱石山房記念館 2階資料展示室 休館日 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日) 観覧料 一般300円、小中学生100円 ※団体(20名以上・要事前連絡)は個人の観覧料の半額 ※小中学生は土日祝日は無料 ※障害者手帳等をお持ちの方は手帳のご提示で無料(介助者1名無料) ※メンバーズ倶楽部会員の方は会員証のご提示で無料 主催 新宿区立漱石山房記念館(公益財団法人新宿未来創造財団) 漱石の作品は、漱石の存命中から翻訳されてきました。 『吾輩は猫である』(1905(明治38)年)の英訳本『I am a cat』は、原書の刊行から 1年足らずで刊行されています。漱石は、「虞美人草」や「草枕」のドイツ語訳出版の相談に対し、 「それから」や「倫敦塔」の方を薦めるなど、自著の翻訳に一家言を持っていました。 漱石没後、「坊っちゃん」や「草枕」などの英訳本が刊行されますが、日本語が読める読者は、 漱石作品特有のテンポや滑稽、風刺の表現がどのように訳されたかを原文と読み比べて楽しんでいたようです。 現在、漱石の作品は、40以上の言語に翻訳され世界中で読まれています。 本展示では、外国語の書籍を数多く所蔵する国際交流基金ライブラリーの協力を得て、 英訳本を中心に、翻訳された漱石作品を展示し、文章の違いやブックデザインを味わいます。 併せて、広告の校正原稿や、翻訳者が漱石遺族と交わした手紙など、翻訳に係わる資料も展示します。 外国語というフィルターを通して一層鮮やかに浮かび上がる漱石の日本語もお楽しみください。 ギャラリートーク 令和7年5月4日、6月1日、7月6日、いずれも日曜日 午後2時~2時20分 会場:漱石山房記念館 地下1階講座室 申し込み不要、無料です。直接地下1階講座室にお越しください。
2025早稲田大学歴史館企画展 古代エジプトの生活 ~早大隊の発掘調査から辿る古代の暮らし 早稲田大学のエジプトにおける調査・研究の歩みは、1966年に始まります。当時、第一文学部の学生であった吉村作治氏(早稲田大学名誉教授・東日本国際大学総長)を学生隊長とする学生5人は、タンカー「東海丸」に乗ってエジプトに向かいました。現地で合流した川村喜一隊長(当時早稲田大学講師、後に教授)とともにジェネラルサーベイ(遺跡調査)を実施し、これが、現在の日本のエジプト考古学の基礎となりました。 その後、発掘権をエジプト政府からいただき、最初の発掘地となったのが、マルタカ南遺跡であり、その出土品の一部を研究のために持ち帰ることができました。 本企画展では、これらの貴重な資料を用いて、古代エジプト人の生活をさまざまな視点から紹介いたします。ファラオたちの壮麗な世界の陰に息づいていた、名もなき人々の暮らし。一般の人々がどのように生き、何を思い、どのような日々を送っていたのか――その素顔に迫る貴重な機会となっています。 休館日:水曜日、5月3日(土)~5月6日(火) *ただし、5月14日(水)、21日(水)は、Museum Week により臨時開館。ご来館の際には、HPなどで開館に関する最新情報をご確認ください。 主催 早稲田大学考古資料館/早稲田大学歴史館
印刷博物館で3期連続展示スタート 日本を代表する小説家・京極夏彦氏が、印刷博物館(文京区)の第4代館長に就任したことを記念し、特設コーナーでの展示企画が2025年4月12日(土)より開催。 展示は3期にわたって構成されており、第Ⅰ期(4月12日~8月3日)は「京極夏彦の著作」にフォーカス。小説家でありながら、造本や版面設計まで手がける“意匠家”としての顔を持つ京極氏。その表現世界を、印刷博物館が所蔵する資料とともに紹介されます。 京極氏の造本は、独自の美意識と緻密な設計思想に裏打ちされており、書体選びから紙質、装丁に至るまで一貫した哲学があります。その姿勢は、印刷博物館が掲げる「印刷文化学」とも重なり、今回の展示では、文字とデザイン、そして物語がいかに融合するかをご覧いただけます。 会場は、企画展・常設展の一部展示室を利用した特設コーナー。展示は「黒の芸術」(4月26日〜7月21日)や常設展開催時と併せて観覧可能で、通常の入場料で楽しめます。また、展示替え期間(4月12日~24日、7月23日~30日)には無料公開も実施されるとのこと。 本という存在に宿る“表現”の広がりを、この機会にぜひ体感してみてください。 第Ⅰ期(4月12日〜8月3日) 京極夏彦の著作 第Ⅱ期(8月5日〜11月3日) 京極夏彦と江戸期の版本 第Ⅲ期(11月5日〜2026年3月1日) 当館所蔵コレクションでみる『書楼弔堂』 ※展示タイトル、会期は変更になる可能性があります 休館日 毎週月曜日(ただし、5月5日、7月21日は開館)、4月25日(金)、5月7日(水)、7月22日(火) 開館時間 10:00~18:00(入場は17:30まで) 入場料 一般1000円、学生500円、高校生300円、中学生以下無料 ※4月26日(土)~7月21日(月・祝) 企画展「黒の芸術」 開催時 一般500円、学生200円、高校生100円、中学生以下無料 ※7月31日(木)~8月3日(日) 常設展開催時 ※展示室の一部を使った特設コーナーでの展示です。企画展、常設展の入場料でご覧いただけます ※20名以上の団体は各50円引き ※70歳以上の方は無料 ※障がい者手帳等をお持ちの方、および付き添いの方は無料 ※5月5日(月・祝)こどもの日は無料 ※4月12日(土)~24日(木)、7月23日(水)~30日(水)は展示室の展示替えのため部分開館(入場無料) ◆紀伊國屋書店×印刷博物館 京極夏彦館長就任記念キャンペーン実施! 京極夏彦の新館長就任を記念し、紀伊國屋書店とコラボレーションし、就任記念キャンペーンを実施されます。内容は以下の通りとなります。 【紀伊國屋書店】 東京、神奈川、千葉、埼玉の紀伊國屋書店23店舗(洋書専門店 Books Kinokuniya Tokyoを除く)で京極夏彦の著作物(単著のみ。共著、アンソロジー、コミカライズ、絵本などは含みません)をお買い上げの方に、京極夏彦直筆メッセージをプリントしたレシートを発行いたします。 対象期間:4月26日(土)~5月31日(土) 【印刷博物館】 京極夏彦館長のメッセージ入りレシートを印刷博物館入場時にご提示いただくと、企画展「黒の芸術」を優待価格でご覧いただけます。館長就任記念展示も合わせてご覧いただけます。 対象期間:4月26日(土)~7月21日(月・祝) 優待価格:一般¥1,000→¥500 学生¥500→¥200 高校生¥300→¥100 ※他の割引との併用はできません ※レシート優待は会期中1回に限り有効です <開催概要> 主催 TOPPANホールディングス株式会社 印刷博物館 協賛 株式会社トータルメディア開発研究所 協力 株式会社ラクーンエージェンシー、株式会社講談社
近年新たに加わった収蔵品から、精選した資料を公開いたします。 近現代の演劇に関わるもの、海外の資料など、スターの面影や名場面がよみがえるような、多彩な演劇の世界をお楽しみください。 <古典芸能> ・19世紀上方の人気役者、三代目中村歌右衛門を描いた肉筆浮世絵 ・昭和の地唄舞の華、武原はん自筆の書 <近現代の演劇> ・幅広いジャンルで時代を牽引した舞台美術家、朝倉摂の舞台デザイン原画 ・昭和から平成にかけて広く愛された大女優、森光子の衣装 ・新国劇からテレビや映画の世界に羽ばたいた俳優、緒形拳の衣装や行李 ・商業演劇の大作家、北條秀司のスクラップブックや屏風仕立ての絵看板 など ・越路吹雪が描かれた看板 ・1960年代の歌舞伎海外公演の貴重なアルバム ・19世紀オペラの台本・楽譜 ・文化大革命以前の中国の芸能・映画資料 など 会期:前期 2025年3月24日(月)- 4月27日(日) 後期 2025年5月12日(月)- 8月3日(日) 開館時間:10:00~17:00 (火・金曜日は19:00まで) 会期中の休館日:4月2日(水)、16日(水)、5月28日(水)、6月4日(水)、18日(水)、7月2日(水)、16日(水) ※4月28日(月)- 5月11日(日)は展示替えの為、閉室となります 会場:早稲田大学演劇博物館 1階 特別展示室 入館無料 主催:早稲田大学演劇博物館・演劇映像学連携研究拠点