2025年の節分は2月2日。神楽坂近辺の寺社仏閣でも、善男善女による豆まきが行われます。
太神楽や芸者衆の奉納される、これぞ神楽坂の節分といった毘沙門天善國寺。牛込の総鎮守・赤城神社では、豆の奉納と獅子舞の奉納が執り行われます。「東京のお伊勢さま」東京大神宮や、太田道灌が創設した市谷亀岡八幡宮も大勢の参拝者でにぎわいます。また平安時代に創建と伝えられる筑土八幡神社でも、地域の人たちの協力のもと、節分の行事が行われます。今年は神楽坂で、厄を祓って一年の幸福を祈りませんか。
「伝統芸能奉納と華やかな豆まき、毘沙門さまから福をさずかる」
江戸の三毘沙門の1つに数えられ、まちの人々には ”神楽坂の毘沙門さま” と親しまれてきた毘沙門天善國寺。
令和7年の毘沙門天善國寺では、除災得幸を祈るお加持が行われ、境内での太神楽演芸協会による寿ぎの獅子舞い、東京神楽坂組合 芸者衆の踊りが奉納されます。
その後はご住職、あでやかな芸者衆、裃(かみしも)姿の善男善女の豆まきと、神楽坂ならではの節分祭にご参加いただけます。
毘沙門さまの節分祭では、年男年女でなくとも豆をまけて(初穂料5,000円)、子どもたちやご年配の方々が優先的に豆を受け取れる「思いやりゾーン」もあるので、ご家族みんなで楽しめます。また、まかれる豆のなかには、調味料や玩具などと引換えることができるお楽しみくじも入っているとのことですので、ぜひ福を手にしてください。
嶋田堯嗣(ぎょうじ)住職は「今年の厄を祓い、心身ともに清らかとなり、新たな年をお迎えください。皆様のご健康とご多幸を願っております。」と、節分祭への思いを込めています。
「縁結びの神社で迎える春、心清らかに福を招く節分祭」
明治天皇のご裁断を仰ぎ東京での伊勢神宮の遥拝殿として創建され、「東京のお伊勢さま」と親しまれている東京大神宮。
令和7年の東京大神宮では、除災招福の願いを込めて節分祭と豆まきが行われます。神職や巫女、裃姿の年男・年女の「福は内」のかけ声とともに福豆などがまかれ、境内は福を求める人たちで大いににぎわいます。
混雑の状況によっては入場規制が行われる場合もありますので、ご留意ください。
「歴史深い社で厄を祓い、家族の健康と幸せを願う節分の儀」
筑土八幡神社は新宿区で最も古い「石造鳥居」、全国的にも極めて珍しい構図の「庚申塔」などがあり、双方ともに区の文化財に指定されています。
今年も近隣の方々の協力のもと、節分祭が執り行なわれます。
当日は、豆まきに参加する子どもたち全員に、袋詰めされたお供物(菓子)が配られます。
境内でふるまわれる甘酒で心と体をあたためて、厄払いにご参加ください。
「市ヶ谷の守護神とともに、新たな一年の無病息災を祈る豆まき式」
太田道灌が江戸城西方の守護神として鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したことがはじまりです。三代将軍家光や将軍綱吉の母桂昌院からも厚く信仰されていました。市谷亀岡八幡宮には、太田道灌が奉納した軍配団扇、江戸時代(一八〇四)に建立された銅鳥居など、多くの文化財が残されています。
ペットと一緒にお参りができる神社としても有名な市谷亀岡八幡宮では、今年も干支にあたる善男善女が、境内で盛大に豆まきを行ないます。「皆様の一年が健やかで幸多きものとなり、心穏やかな日々を過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。」と、梶 謙治宮司よりお言葉をいただきました。豆まきでは恒例の福袋も10名の方に当たりますので、災厄を祓って福を授かってください。
「神々の恵みに感謝を捧げ、厄を祓い福を招く」
赤城神社は徳川幕府より江戸大社の列に加え牛込の総鎮守と崇られ、「日枝神社」「神田明神」と共に、「江戸の三社」と称されました。この三社による祭礼の際における山車、練物等は江戸城の竹橋から内堀に入り半蔵門に出ることを許されていました。
令和7年2月2日の月次祭では節分祭も同時に執り行われます。月次祭は月初めに行われる、その月の平穏を願うお祭りで、どなたさまもご参列いただけます。
氏神様に日頃の感謝を伝え、皇室の方々、氏子、崇敬者、ひいては日本国民が何事もなく、豊かに暮らせるよう、祈りを捧げます。
ご参列はご予約不要です。お時間までに拝殿へお越しください。