赤城神社のお正月 |
■成功祈願の赤城神社へ
江戸時代、赤城神社は「赤城大明神」と呼ばれ、「日枝神社」「神田明神」と並び、「江戸の三社」といわれ、この三社の山車、練物は、江戸城から竹橋、内堀をとおって、半蔵門に出ることが許される格別の扱いだった。初詣、お宮参り、七五三、大祓い、結婚式と、古くから地域の人々の暮らしに深い関りを持ってきた牛込総鎮守様、赤城神社。氏子ならまずは初詣に。氏子でなくても破魔矢を求めて詣でたいところだ。 |
■新しい文化と出会いの場に
建築家隈研吾氏の設計で、生まれ変わった赤城神社も今年で約11年。ガラス張りの拝殿や、宙に浮かぶ神楽殿など、あたらしいデザインもすっかりまちの人々に親しまれてきた。新しくなったのは建物だけでなく、あかぎカフェ、あかぎマルシェ、あかぎ寄席が誕生し、多くの人が集う神社は、若い人にも人気のスポットとして愛されている。なかでも意外と知られていないのが、映画や芝居、コンサートなどの成功祈願の多さ。 |
■坪内逍遥の時代から演劇関係者が多かった?
TVドラマや映画などの公開前の成功祈願は、いつから始まっているのか? 諸説はあるというものの、明治時代に坪内逍遥ら文芸と演劇の研究する会が、赤城神社境内にあった「清風亭」で会合が持たれていたことに由来するという。境内にずらりとかかって絵馬を見ると、誰もが知っている映画やTVドラマ、人気俳優や監督などが成功祈願に訪れていることに気づく。 |
■イベントの復活する令和3年であれ!
境内には、昔から出世稲荷があり、赤城神社に仕事で関わった結果ではといううわさも聞かれる。講談師の神田伯山師匠は神田松之丞時代に、赤城神社で公演したとか、新しい社殿を設計した建築家の隈研吾氏も古くから赤城神社と縁があると聞く。神社といえば、御利益というのはついてまわる話だが、イベントが開催されにくくなった現代こそ、初心新たに成功祈願を願って新年を祝いたいものである。
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■DATA 住所:〒162-0817 新宿区赤城元町1-10 アクセス:東西線 神楽坂駅 神楽坂口すぐ 神楽坂 de かぐらむら:赤城神社はこちらから |