夏バテを吹きとばす、毘沙門さまのほうろく灸



 
猛暑続きの7月25日、神楽坂の毘沙門天善國寺で行われたほうろく灸に編集部で行ってまいりました。午後3時と5時からの2回あり、3時の会に参加。会場は本堂で、40名以上の方々が頭に「ほうろく」の皿をかぶせ、もぐさをひとつまみ皿の中央にのせて火をつけ、祈祷を行ないました。参加者は若い女性が多く、男性は2割ぐらいでしょうか。お灸がにわかにブームだという女性誌の記事があったことを思いだしました。
 

 

 
  
ほうろく灸は日蓮宗の修法行事の一つで、夏の土用の時期に、夏バテ防止、頭痛封じなどのご利益が得られると伝えられています。祈祷がはじまる頃には、もぐさの煙りが本堂にたちこめ、もぐさの熱が、ほうろくの皿を通してじわじわと伝わってきますが、それほどあつくは感じられません。堂内には、住職・副住職の激しい祈祷の声がひびき、夏バテ気味の弱気な私の思いも祈願の気迫の前に退散していく気がしました。
 

  
 
 
 
最後におふだをいただきます


本堂の外は、夏まつり・ほおずき市の2日目、にぎやかなちょうちんと、50周年で50店の個性的な屋台がびっしりと並んでいます。神楽坂の夏は、毘沙門さまの伝統的な行事と享楽的な屋台が顔を合わせて大いに盛り上がっています。明日からの2日間は阿波踊り。神楽坂の夏まつりは、今年も猛暑を吹き飛ばすほどの力がある? と言いたいところですが、やはり猛暑にはかないません。熱中症にはくれぐれもご注意を。(長)