東京で最も古い花屋「花豊」の店先にひな人形が飾られると、まちの人々は足を止め、春の訪れに思いを馳せます。やさしい彩りに包まれるこの時期、神楽坂近辺の神社でひな祭りにちなんだ神事が執り行われるのも風物詩のひとつです。
牛込の総鎮守・赤城神社では、優雅で美しいひな壇が飾られ、「月次祭」とあわせて「上巳祭(じょうしさい)」が斎行されます。また、東京大神宮では「雛まつりの祓」が執り行われ、災厄を祓い、健やかな成長と幸せを願います。
古くから受け継がれる伝統に触れながら、心身を清めてはいかがでしょうか。
「牛込鎮守の杜に響く祈り、厄を祓う上巳の神事」
令和7年の月次祭では上巳祭(じょうしさい)も同時に執り行われます。上巳祭は、古くから3月の初めの巳の日に行われていた厄祓いの儀式で、のちに「ひな祭り」の由来となった行事です。赤城神社の上巳祭では、無病息災や子どもたちの健やかな成長を願い、神前で祈りが捧げられます。また、拝殿にひな壇が飾られておりますので、参拝の折にはぜひご覧ください。 月次祭のご参列はご予約不要です。お時間までに拝殿へお越しください。
赤城神社には御祭神のあかぎ姫にあやかり名付けられた甘酒がございます。優しい味わいのプレーンと、りんごジュース入り、どちらもノンアルコールです。頒布開始前にご祈祷された甘酒は、境内にあるあかぎカフェでも取り扱っておりますので、お越しの際はぜひ手に取ってお確かめください。
「縁結びの神社に願いを託すひな祭り」
今年も東京大神宮で無病息災と心願成就を祈願する「雛まつりの祓」が執り行われます。祈願の後には特別奉製の「ひな守」と記念品が授与されます。境内では2月3日から3月3日まで、願いごとが書き込める「雛まつり形代」もが授与されますので、願いごとを託して納め箱へお納めください。