赤城神社 夏越の大祓
(なつごしのおおはらい)
茅の輪神事の 由来を尋ねて
(2020年6月)
 

 
感染症と人類の付き合いは、古くから伝えられ記録では奈良時代まで歴史をさかのぼります。
新型コロナ・ウィルスの話も、古くて新しい話です。
赤城神社では、6月と12月の晦日に、半年間の罪・穢れを祓い清める「大祓」(おおはらい)が行われています。特に6月の大祓は「夏越の大祓」(なつごしのおおはらい)とも言われ、暑い夏を無事に乗り切れるよう無病息災を祈り、茅の輪をくぐる神事が行われています。

 


 
「茅の輪くぐり」の由来は、『備後国風土記』(奈良時代初期に編纂)の中にこのように書かれています。『武塔神(むとうしん)という神が旅の途中に一夜の宿を求めると、裕福な巨丹将来はそれを断り、貧しい蘇民将来はこころよくもてなしたという。武塔神は、このもてなしに報いて「われ素戔鳴命(すさのうのみこと)なり。疫病が流行ったら蘇民将来の子孫は腰に茅の輪をつけなさい」と教え、疫病が流行った時に、腰に茅の輪をつけている蘇民将来の子孫は難を逃れたという神話に由来すると伝えられています。
(東京都神社庁「生命の言葉」より)
  


 
現代では、大きな茅の輪をくぐり、罪・穢れを祓い無病息災を祈るようになったのです。今年は、新型コロナウィルスのせいで特別な思いで暮している方も多いと思いますが、赤城神社での茅の輪くぐりに気軽にお越しください。
(6月30日深夜まで。7月1日には撤去)

 
✩今回は、神楽坂の人々の「茅の輪くぐり」をドキュメントで順番で公開してまいります。どうぞお楽しみに。                     
 
ショートインタビュー「くぐる」
祈るのにも、きっかけがいる。
6月に全国の神社で催される”茅の輪くぐり”という神事は、疫病から身を守る神話をルーツにしている。境内に設置された、大きな輪っかをくぐり抜け、穢れを祓い、無病息災を祈る。体験者の「今後、どんな自分でありたいか」という小さな祈りを救いとり、未来像を点描するショートインタビュープロジェクト。
         
 
 
ショートインタビュー「くぐる」
Voice.1 山谷 頼子
2020年6月25日up
 

ショートインタビュー「くぐる」
Voice.2 小堀宗翔
2020年6月27日up
 

ショートインタビュー「くぐる」
Voice.3 松浦はな
2020年6月28日up
 

 
ショートインタビュー「くぐる」
Voice.4 團上祐志
2020年6月29日up
 


ショートインタビュー「くぐる」
Voice.5 隈 太一
2020年6月30日up
 


ショートインタビュー「くぐる」
Voice.6 カーン 星
2020年7月3日up
 


ショートインタビュー「くぐる」
Voice.7 BATACO
2020年7月4日up

 
制作:F/Actory
F/Actoryは、映像制作、イベント運営・プロデュース、文化事業の制作・広報を主として活動するクリエイティブ集団。自身が神楽坂で運営するアートスペースを介し出会った、多様なジャンルのアーティストとのネットワークを強みとし、10代から20代に向けて、「見て考えるの一歩先」をテーマとしたコンテンツを届けることを得意としている。
Instagram @fa_tokyo
twitter @factory_tokyo
factory.info39@gmail.com