最近公開された北欧映画を何回かに分けてご紹介します。
【世界で一番しあわせな食堂】
予告編...
https://www.youtube.com/watch?v=UIr9YhXDYvQ
フィンランドの2019年制作の映画です。
フィンランドの片田舎にやってきた男性と食堂を一人で切り盛りする女性の微笑ましい恋物語です。物語は「フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、上海から料理人チェン(チュー・パック・ホング)とその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。食堂を経営するシルカ(アンナ=マイヤ・トゥオッコ)は、チェンが食堂を手伝う代わりに、恩人探しに協力することとなる。恩人探しが思うように進まない一方で、チェンが作る料理は評判となり食堂は大盛況。次第にシルカ、そして常連客とも親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてくる―」
ちょっと日本語タイトルが気恥ずかしくもありますが、まあ、しかたないでしょう。原題は日本語訳をすると「料理人チェン」です。監督はミカ・カウリスマスキ。兄のアキ・カウリスマスキ同様、小津安二郎を敬愛しており、劇中には小津監督張りのショットやギャグが埋め込まれています(小津作品をみていないとわからないかもしれませんが)。それからできれば本作は映画館で鑑賞することをお勧めします。本作の随所にでてくるフィンランドの清涼感と透明感にあふれた風景は、TVの小さな画面でよく味わえないからです。