【フェイク ミート】
最近、IKEAのレストランで植物由来原料のフェイクミートを使ったメニューが出始め、話題になりました。サステナブルという言葉と結びつけられて、なんだがずいぶん新しいことをしたように伝えられていましたが、自分の子ども時代を振り返るとフェイクミートばかり食べていた気がします。
https://tabi-labo.com/296447/wt-ikea-meatbowl-plantbase
...家が裕福ではなかったので、鶏肉とか豚肉とか牛肉とかを食べる機会は年に数回しかありませんでした。そして肉の代用の代表が「魚肉ソーセージ」でした。なんだか小学校高学年になるまで、肉のソーセージだと思っていた気がします。
1973年(23歳)にデンマークの国民高等学校に留学していたとき、20歳過ぎまで肉にはめったにありつけない生活でしたから、ハムやサラミ、豚肉、牛肉、さらに腸詰めの太いソーセージなどがドーンとでてきて、思う存分食べられた国民高等学校の食事は自分にとっては、竜宮城か天国に来たような気分でした。若いデンマーク人は、学校の食事によく文句をつけていましたが、野菜が極端に少ないことを除けば、私自身は文句のつけようがない食生活でした。
北欧で普及し始めたフェイクミートは、少し嫌みな見方をすると、普通の北欧人に豆や野菜をおいしく料理する、ノウハウが日本人ほどないことの裏返しなのではないかと思います。肉は肉として、野菜は野菜として食べればいいと思うのに、わざわざミートに似せてたべるというが今ひとつ釈然としないのです。