【ノルウェーのアクション映画 2作品】
最近ノルウェーのアクション映画を続けてみました。
①「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車(原題:kraftidioten)」(
ステラン・スカルスガルド主演)、②「トンネル 9000メートルの闘い(原題:Tunnelen )」トールビヨン・ハール主演。...
①はアマゾンプライムタイムで、②はDVDで観賞しました。
両作品に共通するのは雪、雪、雪です。
①の「トンネル 9000メートルの闘い」は写真ようなノルウェー山岳地帯のトンネル火災を丁寧に描いたパニックスペクタクル。クリスマス時期、楽しげなノルウェー人達が描かれます。そして彼らがトンネルに入っていくと事態は暗転。油を積んだトレーラーが事故を起こしトンネル内火災へと連鎖します。
未曾有の困難に立ち向かうのが救助隊隊員・スタインとその仲間。そしてトンネル内に閉じ込められたスタインの娘エリゼ。話は進むつれそれぞれの家族の事情が描かれます。どこか既視感のある話ですが、楽しめる映画です。とにかく雪だらけ。見たら少し涼しくなれるかのしれません。
「ファイティング・ダディ(原題:kraftidioten)」(2014年公開)はスウェーデンの至宝ステラン・スカルスガルドが主演で、制作にも関わっている。理不尽に一人息子を殺害された父親が、麻薬取引を生業にするギャング達に復讐する物語ですが、要所要所で北欧流のブラックギャグが炸裂します。
映画の言語は珍しいNynorsk。原題はkraftidioten。「大馬鹿者」「大愚者」というような意味でしょうか。本作も雪、雪、雪で覆われた中での大活劇。カメラワークもよく、雪原に浮かぶ近代都市も印象的です。登場人物達は全く笑わないのですが、登場人物の大馬鹿さ加減は、ほとんどコメディ。あまりの愚かさに見る者は思わず笑いが漏れます。血しぶきが飛ぶので、好悪はあると思います。
なお本作は最近アメリカで「スノウロワイアル(邦題)」(主演:リーアム・ニーソン)としてリメークされています。