【誤った北欧イメージをどう修正していくか】
日本人の間で北欧ほど毀誉褒貶の多い国々はないですよね。
高福祉社会といわれ理想国家のレッテルを張られて持ち上げられたかと思うと、何か北欧でいったん不祥事が起こるとソレみたことか本性はわかってるぞ、とでも言いたげな文言があちこちでみられます。でもパーフェクトは国なんかない、と普通に考えればわかることだと思うのですが、日本人にとって北欧は、憧憬といまいましさを感じる国々のようです。
少し時間が経過していて申し訳ありませんが、ネットで調べものをしていたら以下のようなニュースを見つけました。入試のニュースは知っていましたが、大阪大学の3人の教員の見解がでていたことは知りませんでした。
阪大スウェーデン語研究室は、何故あえて声を上げた? センター「ムーミン」設問、本当の問題点
https://www.j-cast.com/2018/01/16318832.html @jcast_newsさん
問題の「問題」、「平成30年度大学入試センター試験 地理歴史(地理B)第5問問4」はこちらで確認できます。
https://www.toshin.com/center/2018/sp/chiri-b_mondai_5.html
そして大阪大学の3人の教員、高橋美恵子先生、古谷大輔先生、當野能之先生の発表した、「平成30年度大学入試センター試験 地理歴史(地理B)第5問問4への見解 2018/01/15)」は、以下です。
http://www.sfs.osaka-u.ac.jp/user/swedish/news2018.html
1970年代初頭から北欧に関心を持ち続けていますが、いまだに50年前に流布した「北欧はフリーセックスの国」なんてこと信じている人に1年に1度は会います。
北欧の多くの誤ったイメージを植え付けた、あるいは植え付けるのは間違いなくとにかく面白おかしく伝えることに腐心する日本のメディア、TVです。
いったんできた北欧イメージを修正するのは良くも悪くも容易なことではないなと、3人の先生の見解を読んで思いました。