2014年6月 74号

〝パンのおいしい町・神楽坂〟を語ろう!

和の町として知られる神楽坂も、気がついたらおいしいパンの超激戦区に。明治・大正からの老舗のパンや研究熱心な創作パンに加え、フランス、ドイツ、イタリアのパンが本格的に参入。今や神楽坂界隈は〝パンのおいしい町〞と言えます。そこで第1回目のランチ特集は、パンをとりあげました。パン大好き人間4人による井戸端座談会です。(撮影:前田光代)

座談会出席者紹介

シモン:フランス暮らしを経て神楽坂在住10年。ご主人はフランス人で、夫婦で「gaultetmillau」片手にヨーロッパを食べ歩いた。新店に詳しい。

尾上:神楽坂在住10年。まちが大好きで、ガイドもこなす。凝り性で、天然酵母パンにはまった際は北海道から小麦粉を取り寄せたが、大量すぎて今だ冷蔵庫に眠っている。

棚元:学生時代から神楽坂に棲みつき早19年。まちで手仕事に関するイベントを立ち上げ、定期的に開催している。

編集長:本誌編集長。月に一度、謎の段ボールが会社に届く。知る人ぞ知る「モンローさんのパン」。中にはパンがぎっしり詰まっており、作り手はなんとオペラ歌手だとか。

天然酵母のどっしりハード系フランスのパン

1:クロワッサン ¥205 2:パン神楽坂 ¥209 3:サーモンとほうれん草のキッシュ ¥368(以上メゾンカイザー)
4:アンシェン・セザム・カマンベール ¥561(ポール)
ブラウニーのついたサンドイッチセット ¥800(メゾンカイザー)

編集長神楽坂に「ポール」と「メゾンカイザー」ができて、おいしいフランスのパンが日常的に食べられるようになりました。どちらもランチパックがあるし、イートインできるので、ランチ時には重宝しますね。

尾上「ポール」のパンは、どっしりしています。カンパーニュなどは、レーズンから酵母を作っているみたいです。

シモンあそこのサンドイッチは本当においしいですね、かたくて。

尾上小学生だった娘が、夏休みの宿題で神楽坂のパン屋さんを調査したことがあるんですよ。「メゾンカイザー」は、小麦粉からとりだした天然酵母をフランスから持ってきたそうです。パリ本店と同じものが食べられるってすごいことですね。ちなみに「亀井堂」はお酒の天然酵母を使っているとか。

編集長今はなくなりましたが、坂の中ほどに銀座「木村屋」と親戚筋の「木村屋」があって、酒種から作った天然酵母あんぱんを買うのが楽しみでした。おいしかったなあ。

一同おいしかったよね〜!

シモンそういえば「メゾンカイザー」の日本社長は、銀座「木村屋」の息子さんですよね。うちは「メゾンカイザー」がお気に入りです。もともとはフランスの人気店で、パリで一番クロワッサンが売れる店という触れ込みで港区高輪に号店が参入しましたよね。

棚元あのクロワッサン、大好き!発酵バターの風味がたまりません。「メゾンカイザー」のサンドイッチもランチにいいですよ。クロワッサンやバゲット、フォカッチャなどいろんなサンドイッチがあって、具やソースがそれぞれのパンに絶妙に合っているんです。

編集長「ポール」のほうが大衆的なお店なの?

シモン「メゾンカイザー」のほうですね。「ポール」はシャルル・ド・ゴール空港にも入っていて、フランスの北部の老舗です。あの懐かしい雰囲気の昔スタイルをブランド化して、世界に進出しています。

噛みしめるほどにおいしいドイツのパン

1:ロッゲンブロート(小)¥620 2:プレッツェル ¥180 3:タマゴパン¥180(すべてベッカー)

編集長ラジオで聞いたんですが、ドイツには「春のパン」というのがある。要するに温度管理が大切で、そのパンはちょうど春先に、家の中と野外の温度差が近くなる頃に焼くパンです。ドイツは種類もたくさんあるので、パン文化はフランスよりドイツですよって言っていました。ドイツのパンは噛みしめて食べているとクセになります。

シモンドイツのパンは日持ちがよく、保存食にもなりそうですね。「ベッカー」は、中央通りにあった前のお店の頃から好きですね。素敵だったなあ、あのお店。実は昔、「ベッカー」でアルバイトをしていました。ライ麦パン、プレッツェル、タマゴパンが大好きです。

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