名画座「飯田橋ギンレイホール」

2013年度日本映画ペンクラブ奨励賞を受賞

神楽坂地元の名画座として多くの映画ファンから愛されてきた『飯田橋ギンレイホール』は、2014年に創業40周年を迎えた。その節目の年に、「日本映画ペンクラブ奨励賞」を受賞した。映画界で優れた業績をあげた個人・団体に授与される栄えある賞をなぜ受賞することになったのか? その背景には急速な映画界のデジタル化が深く関わっている。

35ミリフィルム映写機保存活動

百年以上の歴史をもつフィルム映写機が、映画館デジタル化の波で急速に行き場を失っている。今年1月の統計によると全国のスクリーンの95・6%、その数にして3172スクリーンがデジタル化したという(日本映画製作者連盟による)。フィルム映写機が廃棄されていく中、ギンレイホールでは、3年ほど前から日本各地の映画館から出されるフィルム映写機を収集・保存・使用する活動を始めている。さらに一昨年国内最後の35ミリ映写機メーカーが倒産した際には、映写機周辺部品から、工具、半製品まですべてを落札して入手。集めた映写機は再稼働させ全国各地に再配置する計画。フィルム映像の文化を後世に伝える活動を始めたのである。

これらの活動に対して、『飯田橋ギンレイホール』の受賞が決定したのである。

「午前0時のフィルム映写会」はじまる!

40周年を節目に『飯田橋ギンレイホール』は2つの催しを計画している。その一つが、深夜午前0時から始まり、翌朝の明け方まで上映する映写会。名付けて「午前0時のフィルム映写会」。かつて名画座が元気だった頃に「オールナイト上映」と呼ばれた催しを新しく再発見する意味もある。もちろん選ばれる作品は、35ミリフィルムの中から選ばれる。

「まだまだ35ミリフィルムは元気だぞ」という心意気を伝えることと、長年名画座を支えてくれたファンへの感謝の気持ちを込めている。40年間で邦画・洋画合わせて約3000本近い上映作品の中から厳選してプログラムをつくる。予定通りに準備が進めば、5月から「午前0時のフィルム映写会」はスタートする。

「神楽坂映画祭」今秋開催!

40周年を記念するもう一つの企画は、2014年の9月20日(土)から26日(金)に開催を予定している「神楽坂映画祭」。年間の文化イベントの数では日本でも屈指ではないかという神楽坂にあって、さらに映画祭という企画がギンレイホールを中心に進められている。

コンセプトは「名画座主義で行こう!」。邦画・洋画を問わず60年代・70年代にかけて公開された名画作品を中心に約15本を厳選して上映する。映画祭の期間中には、トークショー、映画ポスターやスチール写真、看板絵などの展示、映画音楽の演奏も計画中である。会場として予定されているのは、ギンレイホール、アグネスホテルホール、パルスギャラリー、ラムラ広場など。今年のギンレイホールの活動には、神楽坂の映画ファンだけでなく、日本中の映画ファンが熱い視線をおくっている。

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