第86号(平成28年6・7月号)

初夏のこの季節、野や山々のみどりが輝いてきてその活々とした美しさは心を清々しくしてくれる。無限の広がりをもつ天空、さわやかな風、刻々と変わる空の色、雲のかたち又、これらとは真逆な顔をみせる自然のおそろしい働きも含め、その偉大な力に畏敬する。

先日、本願寺法主、親鸞聖人直系である、大谷暢順台下の本を読んでいて、村上和雄教授の言葉として「サムシング・グレート」という文言に出会った。昨今の痛ましい事件などを見聞きするとき、敬うという気持ちを持てないでいる人間の未熟さが引き起こしているのではないかと考えることがある。

「サムシング・グレート(偉大な何ものか)」を感じるとることが大谷台下の説かれるように私たちにとって今一番大切なことのように思う。雄大な風景の美しさの中、ありがたいという気持ちになる自分がいる。