第78号(平成27年2・3月号)

二、三月という言葉で春を思い浮かべる不思議。

春のうららかな日には、きものを楽しむ人が増えて行きかう人の目を和ませてくれる。

きもの文化は歴史が永いだけに言い得て美しいことばが多い。

例えば白生地の呼び名だけでも先ず地紋にはじまり(白生地に浮きあがる文様のこと。文様にも数多の名称がある)

ちりめんといっても古代・鬼しぼ・一越・三越・五越・変りなどと有り、紋意匠・綸子(りんず)・緞子(どんす)・梨地・塩瀬・羽二重・絽・沙・紬・パレスなど、用途によって選択されるが、初心者には仲々分別がむずかしい。私自身弟子入りしたばかりの頃、師匠に「どうしたら覚えられるでしょう」と問うて、「やっていけばわかる」と言われたことを昨日のことの様に思い出す。そして、その通りでした。