第73号(平成26年4月・5月号)

好きな風景のひとつに公園の風景がある。朝早い誰もいない公園。鳥たちのさえずり。ハトがあるき廻っている無心な様子。足早に公園を横切っていく通勤の人。

日が昇ってきて子供たちとお母さんたちが集ってくる。はしゃいだ声をあげてかけ廻る子供たち、べそをかいている子、何をしたら良いかわからずたたずんでいる子。

日向のベンチでぼんやり座っている老人。みんないなくなった夕ぐれ、遠くで少年がひとりサッカーボールを蹴っている。

灯がつきはじめた。くり返される穏やかな日々の風景。

春の花が咲いている。